杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太の
“売れ残り”作品を展示

2014.11.17

CLIPPING
665_top Courtesy of Gallery Koyanagi

日本を代表する現代美術家である杉本博司氏、フランスの女性現代美術作家ソフィ・カル氏、そして新進気鋭の若手芸術家、青柳龍太氏が極秘で参加した蚤の市。そこで売れ残ってしまった作品を展示する『UNSOLD-Hiroshi Sugimoto / Sophie Calle / Ryota Aoyagi』展が、11月20日(木)から東京・銀座のギャラリー小柳にて開催される。

売れ残った作品が作り出す
あらたなギャラリー

2013年3月17日── 靖国神社に現代美術家3人の姿があった。奇妙な縁で青柳龍太という若いアーティストと知り合ったソフィ・カル氏。そして彼女を介して青柳氏を知ることとなった杉本博司氏。3人は秘密裏に蚤の市に参加し、それぞれの店を出店したのだ。

「2013年3月17日、午前7時から午後3時まで。ソフィ・カル、青柳龍太、杉本博司は靖国神社の蚤の市に、3つの出店を設けた。

ソフィの陳列は、中古品で構成され、由来書きは無く、『本当の話』のエピソードを書き、それにリンクした物を並べた。10 点を10万8500円で売り、13点は売れ残った。

杉本の陳列は、本物の古物と彼の作品ひとつで構成され、それぞれに由来書きを付けたが、それはまゆつばの由来ばかり。4 点を6万7000円で売り、12点は売れ残った。

龍太の陳列は、彼が蚤の市でいつものように扱っている骨董ともインスタレーションとも思えるスタイルで、それにまつわる説明は全く無し。9 点を74万円で売り、10 点は売れ残った。

午後になって、グループを引き連れたアメリカ人のガイドが私たちの前を通りがかり言った。『ここは、見る価値はなさそうだ』

これらは、売れ残りです」

今回の展覧会では蚤の市で売れ残った実物の商品を陳列、ギャラリー空間に当時の出店を再現する。また、蚤の市当日の出店の様子やドキュメンタリーショットを収録した展覧会カタログ「UNSOLD」(限定500部)も発行される。“売れ残り”作品が作り出すあらたなギャラリー、その空間を体感してみてはいかがだろうか。

Text by OPENERS

『UNSOLD-Hiroshi Sugimoto / Sophie Calle / Ryota Aoyagi』
日程|11月20日(木)~1月31日(土) ※日曜、月曜、祝日は休廊。冬季休廊あり。
営業時間|11:00~19:00
会場|ギャラリー小柳
東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8 F
Tel. 03-3561-1896
http://www.gallerykoyanagi.com/

OPENERSより
ART|杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太の“売れ残り”作品を展示
http://openers.jp/culture/tips_art/news_unsold_49745.html

TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL
News Clip一覧を見る