息もつかせぬ衝撃の
心理スリラー『ゴーン・ガール』

2014.12.15

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gone_girl © 2014 Twentieth Century Fox

『セブン』や『ファイト・クラブ』『ソーシャル・ネットワーク』など数かずの話題作を手がけ、その斬新なアイデアと巧みな演出力で世界中の映画ファンから熱狂的に支持されているデヴィッド・フィンチャー監督。失踪事件を起こしたある夫婦をテーマに描いた最新作『ゴーン・ガール』が、12月12日(金)より全国ロードショー公開された。

失踪事件をテーマにした
ベストセラー小説を映画化

その類まれなる独創的な映像表現と力強いストーリーテリングで、アメリカ映画界を牽引してきた鬼才・デヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ゴーン・ガール』が、いよいよ日本に上陸する。今回フィンチャーが取り組んだのは、全米で600万冊以上を売り上げた、ギリアン・フリンの大ベストセラー小説の映画化だ。

結婚5周年の記念日に、前触れもなく妻が姿を消し、幸せだったはずの夫婦の日常が突如破綻する。リビングには争った後があり、キッチンからは妻エイミーの大量の血痕が見つかった。さらには失踪前に書かれた日記や手紙が発見され、事態はますます複雑化を極める。

警察は他殺と失踪の両方の可能性を探るが、次第にアリバイが不自然な夫ニックへ疑いの目を向けていく。一連の報道をきっかけにミズーリ州の田舎町に全米の注目が集まり、さらに激しさを増すメディアの報道合戦によって夫婦の隠された素性が暴露。やがて事件は思いもよらない方向へと転がりはじめる。

巧みなストーリー展開で
観客の判断力に揺さぶりをかける

全米中から妻殺害の疑いをかけられる夫ニック役を演じたのは、監督・主演作『アルゴ』でアカデミー賞作品賞を受賞したベン・アフレック。かたや、謎に満ちた妻エイミー役に扮するのは、『007 ダイ・アナザー・デイ』でボンドガールに大抜擢された英国女優ロザムンド・パイク。

また、フィンチャー組として彼の作品を支えてきた撮影監督のジェフ・クローネンウェスの映像と、トレント・レズナーとアッティカス・ロスが生み出すインダストリアル・サウンドが、スクリーン全体にさらなる緊張感をもたらし、観客の心をストーリーの先へと駆り立てる。

2時間半ちかい大作であるにもかかわらず、俳優陣によって繰り広げられる白熱の演技バトルと、巧みなストーリー展開によって、観客は自分自身の判断力に揺さぶりをかけられ、最後まで一切の予断を許さない。世の中の見え方が鑑賞前後でガラリと変わってしまうほど強烈な印象を残す心理スリラーが誕生した。
Text by WATANABE Reiko(OPENERS)

『ゴーン・ガール』
12月12日(金)全国ロードショー
監督|デヴィッド・フィンチャー
脚本・原作|ギリアン・フリン
製作|リース・ウィザースプーン、ブルーナ・パパンドレア、レスリー・ディクソン
出演|ベン・アフレック、ロザムンド・パイク
配給|20世紀フォックス映画
2014年/アメリカ/149分/原題GONE GIRL/R15+
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/

OPENERSより
MOVIE|『セブン』の鬼才デヴィッド・フィンチャー最新作

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