デヴィッド・クローネンバーグ監督
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』

2015.01.06

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デヴィッド・クローネンバーグ監督『マップ・トゥ・ザ・スターズ』

デヴィッド・クローネンバーグ監督と女優ジュリアン・ムーアがタッグを組み、ハリウッドを舞台にした人間ドラマ『マップ・トゥ・ザ・スターズ』が新宿武蔵野館ほかで公開中。鬼才クローネンバーグ監督とハリウッドの実力ある豪華キャストが練り上げる群像劇の幕が開ける。

脚本家ブルース・ワグナーの
実体験にもとづく物語

71歳にしてなお、意欲的な作品を次つぎと世に送り出しているデヴィッド・クローネンバーグ監督。狂気と甘美な幻想をはらんだ作品を数多く手がけてきた彼の新作は、ハリウッドでリムジン運転手だった脚本家ブルース・ワグナーの実体験にもとづく物語だ。

キャストは女優のハバナ役をジュリアン・ムーアが務め、本作の演技でカンヌ国際映画祭の最優秀女優を見事に獲得。また、ミア・ワシコウスカがクローネンバーグ監督の前作『コズモポリス』につづけて出演しているほか、ロバート・パティンソンや、名優ジョン・キューザックらハリウッドの実力ある豪華キャストが集結している。

封印されていた秘密が明らかに

ワイス家は典型的なハリウッドのセレブファミリー。父スタッフォードは、セレブ向けのセラピストとしてテレビ番組に出演する成功者だ。13歳の息子ペイジーもドラッグの問題を乗り越え、超有名子役としてブレイクしている。そして母クリスティーナは、ステージママとして息子の出演作品の物色に暇がない。一見、なんの不自由もなく、富も名声も手に入れたワイス家だったが、一家には封印された秘密があった。

いっぽう、スタッフォードのセラピーを受けている落ち目の女優ハバナは、知人の紹介で、顔にやけどの痕がある少女アガサを個人秘書として雇うことに。しかし、この少女はある問題を起こしてフロリダの施設に入れられていたワイス家の長女だったのだ。アガサがハリウッドに戻ってきたことにより、封印されていた秘密が明らかになり、一家や周囲の人びとの歯車が狂いだす。

アメリカのなかでも特に名声、欲望、賞賛が凝縮された街ハリウッドで飛び交うブラックユーモアとバイオレンス。そして、私たちはある“禁断の秘密”を目の当たりにすることになる。

Text by YANAKA Tomomi

『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
12月20日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督│デヴィッド・クローネンバーグ
出演│ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック、ロバート・パティンソン
配給│プレシディオ
2014年/カナダ・アメリカ・ドイツ・フランス/112分

OPENERSより
MOVIE│欲望、賞賛がうごめく街ハリウッドを舞台に豪華キャストが贈る群像劇
http://openers.jp/article/852202

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