人生の意味を見つめるロードムービー
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

2015.02.20

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シェフ 三ツ星フードトラック始めました

一流シェフから屋台の親父へ――。ひとりの中年男性が向き合う人生の転機を通して、気の利いた会話とおいしい料理、そして意外な展開とともに人生の本当の意味を見つめるロードムービー『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』が、2月28日(土)より全国ロードショーされる。

ストーリーとともに五感を刺激する
料理や音楽の数々

ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長として活躍していたカール・キャスパーは、ある出来事から急に人生のターニングポイントと向き合うことになる。いままで疑いもしなかった自身のキャリアに泥を塗られ、さらにひとりの人間としても大きな岐路に立たされてしまったのだ。店を去らざるを得なくなった彼は、仕事と家族、両方の問題と直面する。なかなか次の仕事も見つからず、離婚した元妻が引き取った10歳の息子パーシーともうまく付き合えずにいた。

そんななか、元妻の故郷マイアミで絶品のキューバサンドイッチと出合い、究極のサンドイッチ作りに取り組む。そして、夏休み中の息子を連れてフードトラックで移動販売の旅をはじめる。

マイアミからロサンゼルスまでの旅路を彩るのは、おいしい料理と本物のミュージシャンが演奏する音楽。表面はカリカリで、チーズのとろけるキューバサンドイッチや、一晩かけて火を通したテキサス風バーベキュー、キャスパーが息子のために作る“料理は愛情がかたちを変えたもの”というメッセージが凝縮されたクロックムッシュなど、全編にわたって五感を刺激する料理が登場する。また、行く先々での料理と合わせてストーリーを盛り上げてくれるのが多彩なスタイルの音楽。ラテンやブルースなど、著名なミュージシャンが演奏する楽曲が心地よい時間を演出してくれる。

ダスティン・ホフマンなどの個性派俳優が脇を固める

本作は『アイアンマン』シリーズの製作総指揮などで知られるジョン・ファヴローが監督、製作、脚本、主演を務める意欲作。主人公キャスパーのキャラクターに自身を投影し、ストーリーを作り上げた。また、ダスティン・ホフマンやスカーレット・ヨハンソン、ロバート・ダウニーJr.などが、キャスパーを取り囲む人たちを個性豊かに演じる。

心から欲しているものを見つめなおし、収入や名声よりも自由を存分に味わい、料理への情熱を取り戻していくキャスパー。それは、人生のターニングポイントを受け止め、乗り越えようとするひとりの人間の成長の物語でもある。おいしい料理を通して見つめる人生の本当の意味、きっと大切なものは近くにあるということを感じさせてくれる作品だ。

Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
2月28日(土)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督│ジョン・ファヴロー
出演│ジョン・ファヴロー、ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニーJr.、スカーレット・ヨハンソン
配給│ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2014年/アメリカ/115分/原題『CHEF』
http://chef-movie.jp/

OPENERSより
MOVIE|おいしい料理と人生を味わう映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
http://openers.jp/article/906412

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