構想15年、連載9年に及ぶ
宮部みゆきの大作を
成島出監督が映画化

2015.03.06

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「ソロモンの偽証」 ©2015 「ソロモンの偽証」製作委員会

ベストセラー作家、宮部みゆきが構想15年、執筆に9年を費やした超大作『ソロモンの偽証』が成島出監督により映画化。前後半にわけられ、『ソロモンの偽証 前篇・事件』は3月7日(土)から、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は4月11日(土)より、全国ロードショーされる。

1万人のオーディションで選ばれた
33人の“14歳”

男子生徒の不審死により、さまざまな思惑がうごめくなか、中学生自身が“学校内裁判”を開き、真実の犯人を探すミステリー超大作『ソロモンの偽証』。直木賞作家でもある宮部みゆきが2002年から2011年まで9年もの間連載し、総計2000ページ以上にも及ぶ集大成が満を持して映画化された。

メガホンを取ったのは映画『八日目の蝉』で日本アカデミー賞など数かずの映画賞を総なめにした成島出。また『八日目の蝉』チームが再集結し、バブル崩壊直前となる独特な空気感を生み出した。

キャストには、約1万人ものオーディションのなかから選びぬかれた新鋭たちが登場。主役と同名で演技デビューを果たした藤野涼子をはじめ、演技経験の有無にかかわらず、役になりきれる33人の“14歳”が集結した。そして、尾野真千子や黒木華、小日向文世らの熟成した演技もまた物語に深みを与えている。

中学生の不審死をきっかけに起こる
悲劇の果ての真実とは

男子生徒である柏木の死体が朝の校庭で発見された。遺書は発見されなかったものの、柏木は不登校状態がつづいていたため、警察はそうそうに自殺と結論づけたのだ。そんな折にクラス委員を務める藤野涼子のもとに「彼は自殺じゃない。殺された」という匿名の告発状が届く。

その後、つぎつぎと起こる不可解な事件。柏木の死は平穏を装っていたひとたちの眠れる悪意を呼び覚まし、やがて次なる悲劇を引き寄せるのだった。混乱する生徒たち、揺らぐ警察の捜査、保身に走る教師、騒ぎ立てるマスコミ、そして世間体を気にする大人たち。

彼らはなぜ嘘をついているのか。大人には任せて置けないと、真実を明らかにするため涼子たちは学校内で中学生の手により裁判を開くことを思いつく。さまざまな妨害があるなか開かれた学校内裁判の果てに明らかになる驚愕の事実とは――――

Text by YANAKA Tomomi

『ソロモンの偽証 前篇・事件』
3月7日(土)より、全国ロードショー
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
4月11日(土)より、全国ロードショー
監督│成島出
出演│藤野良子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、田畑智子、津川雅彦、余貴美子、重松豊、小日向文世、尾野真千子
配給│松竹
2015年/日本/前編121分、後編146分
http://www.solomon-movie.jp/

OPENERSより
MOVIE│宮部みゆきの大作を成島出監督が映画化『ソロモンの偽証 前編・事件』『ソロモンの偽証 後編・裁判』
http://openers.jp/article/921324

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