“光の画家”モネの人生をたどる絵本
『ぼくはクロード・モネ』

2014.10.21

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あの画家はどんな風に絵を描き、どんな家に暮らしていたのか―? 史実をもとに画家の人生を見つめ、やさしく紐解く「ものがたり絵本」シリーズ。第1弾『ぼくはヨハネス・フェルメール』につづいて、このたび第2弾となる『ぼくはクロード・モネ』が登場した。

美術の入門書として大人にもおすすめの一冊

印象派という絵画の革命を成し遂げたクロード・モネ。70年にもわたり睡蓮やポプラ並木など、光溢れる絵画を多く描いてきたが、その人生はあまり知られていない。絵がうまいことで有名だった中学生時代。画家になりたてのころは、絵がなかなか認めてもらえず、貧困に悩むこともあったという。だが、彼が筆を止めることは一度もなかった──。

この絵本では、そんな画家 クロード・モネの86年間の生涯を、色鮮やかな水彩のイラストとやさしく語りかけるような言葉でたどっていく。

さらに、モネが一生で描いた2500点余りの作品から厳選した「作品ギャラリー」、ゆかりの地がわかる「モネ フランス・マップ」、印象派を代表するほかの画家との交流を明らかにした「友人とキーワード」を巻末に収録。

語り口はわかりやすく充実の内容。子どもはもちろんのこと、これからモネを知りたいと思っている大人にもおすすめの一冊だ。

なお、国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展」(10月20日まで)や「チューリッヒ美術館展」(12月25日まで)ではモネの作品が来日中。それぞれ『草上の昼食』や『睡蓮の池、夕暮れ』などの作品を鑑賞することができる。

Text by KUROMIYA Yuzu

画家のものがたり絵本
『ぼくはクロード・モネ』
作者|林綾野
画|たんふるたん
仕様|64ページ
発行|美術出版社
価格|1500円
http://book.bijutsu.co.jp/books/2014/09/20140918.html

OPENERSより
BOOK|画家のものがたり絵本第2弾
http://openers.jp/culture/tips_book/news_boku_ha_monet_49142.html

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