パオロ・ソレンティーノ監督
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』

2014.08.08

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グレート・ビューティー/追憶のローマ © 2013 INDIGO FILM, BABE FILMS, PATHÉ PRODUCTION, FRANCE 2 CINÉMA / © Gianni Fiorito

あらゆる美の集積地ローマを舞台に優雅な生活を満喫してきた男性が“偉大な美”を求めてさまよう『グレート・ビューティー/追憶のローマ』。今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した話題作が8月23日(土)より、Bunkamuraル・シネマほかで全国公開される。

老年ならではの心の喪失をトニ・セルヴィッロが重厚感たっぷりに熱演

カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』や、ショーン・ペン主演の『きっと ここが帰る場所』などで知られ、いま、世界がもっとも注目する監督となったパオロ・ソレンティーノ監督。最新作の『グレート・ビューティー/追憶のローマ』もまた、彼の卓越した美学と深い感動で描き挙げる巨大な映像モニュメントとなり、イタリア映画では15年ぶりとなるアカデミー賞外国語映画賞に輝いている。

主演を演じたのは、本作での演技でさまざまな映画賞の演技賞に輝いたトニ・セルヴィッロ。老年に差し掛かった作家の心の喪失、そして老いを感じるがゆえの生きることへの渇望を、重厚感をもって演じた。また、カルロ・ヴェルドーネやパメラ・ヴィロレージといった人気俳優も数多く出演。イタリアの人気歌手アントネッロ・ヴェンディッティやフランスの女優、ファニー・アルダンら多くのセレブリティも本人役として顔を見せている。

すべてを得ながらも、孤独とむなしさを抱える美の探究者、ジェップ

歴史的な建造物や美術品、最先端のファッションや現代アートが混在する永遠の都、ローマ。ジャーナリストのジェップは俳優、アーティスト、実業家、貴族、モデルらが集うローマの華やかなレセプションパーティを渡り歩く日々を過ごしていたが、内心では仲間達の空虚な乱痴気騒ぎに飽き飽きしていた。

そんなある日、彼のもとに忘れられない初恋の女性の訃報が届く。これをきっかけにジェップは長い間中断していた作家活動を再開しようと決意する。

すべてを得ながらも、埋められない孤独とむなしさを抱えた美の探究者が、人生の旅の黄昏に追い求め、悟った境地とは?
Text by YANAKA Tomomi

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』
8月23日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
監督・脚本│パオロ・ソレンティーノ
出演│トニ・セルヴィッロ、カルロ・ヴェルドーネ、サブリナ・フェリッリ、ファニー・アルダン
配給│レスペ、トランスフォーマー
2013年/イタリア、フランス/141分
http://greatbeauty-movie.com

OPENERSより
MOVIE|アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリアの名匠の最新作
http://openers.jp/culture/tips_movie/news_greatbeauty_47198.html

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