アレキサンダー・グロンスキー
展覧会を開催中

2014.10.03

CLIPPING
Alexander_Gronsky The Edge, Northern PortII, Moscow © Alexander Gronsky / Courtesy of YUKA TSURUNO GALLERY

現代ロシアのランドスケープに焦点を当てた作品で国際的な注目を集めている、エストニア出身の風景写真家、アレキサンダー・グロンスキーの展覧会が、10月25日(土)までYUKA TSURUNO GALLERYで開催されている。

10月4日(土)にはトークセッションやブックサイニングも開催

1999年からロシア・旧ソ連地域で報道カメラマンとして活動した後、2008年よりパーソナルなドキュメンタリーを撮りはじめ、現在は風景写真家として活躍するアレキサンダー・グロンスキー。一枚の写真の中に、あらゆる意味での「境界線」を写しこむ作風を特徴とし、水平線で示される視覚的な境界線だけでなく、郊外と都市や社会主義の遺産としてのインフラと手つかずの自然、私的空間と公的空間、生と死といった、さまざまな境界を潜ませた作品を制作している。

現在、YUKA TSURUNO GALLERYで開催中の展覧会では、グロンスキーの代表作である3つのシリーズ『less than one』、『the edge』、『pastoral』の中から、ロシアの郊外の風景を主な被写体とした10点を展示。

『less than one』(2006-2009)では、1平方キロメートルに1人以下という人口密度のロシア辺境に焦点を当て、『the edge』(2008-2009)では、旧ソ連時代の集合住宅が多く見られるモスクワ郊外の雪景色に着目。つづく『pastoral』(2008-2012)では、大都市モスクワと田舎の中間域での人間の営みを捉えている。

なお今回の展覧会開催にあたり、最新のモノグラフ『Less Than One』をTYCOON BOOKSから出版するほか、10月4日(土)には作家が来日。同時期にTOLOTで開催されるトーマス・ルフ『photograms』展(ギャラリー小柳)とヴィヴィアン・サッセン『LEXICON』展(G/Pギャラリー)と合同で、レセプションパーティーならびに、トークイベントやブックサイニングがおこなわれる予定だ。アレキサンダー・グロンスキー展は10月25日(土)まで開催中。
Text by WATANABE Reiko(OPENERS)

アレキサンダー・グロンスキー
1980年、タリン(エストニア)生まれ。現在、リガ(ラトビア)在住。プレス・カメラマンとして活動後、風景に焦点を当てた写真で注目を浴び、Aperture Portfolio Prize(2009年)、Foam Paul Huf Award(2010年)、World Press Photo (2012年)など、数々の賞を受賞。主な展覧会に「The Edge」(Aperture Foundation、ニューヨーク、2010年)、「Alexander Gronsky」(FOAM Museum、アムステルダム、2010年)、「Pastoral」(Photographer.ru Gallery、モスクワ、2011年)、「Mountains & Waters」(Polka Gallery、パリ、2012年)などがある。

アレキサンダー・グロンスキー展
日程|9月6日(土)~10月25日(土)
開廊時間|火~土 11:00 – 19:00(日、月、祝日休廊)
場所|YUKA TSURUNO GALLERY
東京都江東区東雲 2-9-13-2F
Tel. 03-3520-1700
レセプションパーティー|10月4日(土) 17:00~19:00

アレキサンダー・グロンスキー & ヴィヴィアン・サッセン
合同トークセッション&ブックサイニング
日時|10月4日(土) 13:30~
出演|アレキサンダー・グロンスキー/ヴィヴィアン・サッセン
会場|TOLOT
江東区東雲 2-9-13 2F

OPENERSより
ART|エストニア出身の風景写真家
http://openers.jp/culture/tips_art/news_alexander_gronsky_48639.html

TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL
News Clip一覧を見る