エキスパートが指南する
初心者のための東京国際映画祭入門(1)

2014.10.23

CLIPPING
Tiff_rogo_665

今年も10月23日(木)から東京国際映画祭(TIFF)が開幕する。SAMURAI賞の授与式に登壇予定の北野武監督とティム・バートン監督をはじめ、レッドカーペットを歩く豪華ゲストを間近で見られるまたとないチャンスが目白押し。興味はありつつも、これまでなかなか会場に足を運ぶまでには至らなかった人に向けて、コンペティション部門のプログラミング・ディレクターを務める矢田部吉彦氏が映画祭デビューの心得を指南。ジャンル別に矢田部氏が厳選した10作品の見どころを紹介する。

気になる1本を選んだら、普段見ないジャンルにもあえてチャレンジ

何事も事前準備と心得さえあれば、はじめてだって安心して取り組める。今年こそは映画祭デビューを目指したいと考えている人に向けて、矢田部氏はこんなアドバイスを寄せてくれた。

「東京国際映画祭は、ありとあらゆる種類の映画を上映しています。エンタメからアート系まで、日本映画はもちろん、欧米からアジアに至る、世界中から作品を集めています。公式ホームページでラインナップをじっくり見てもらえれば、必ず気になる作品が出てくるはずです。

アドバイスとしては、まず最低2本は見てみること! 最初は気になる作品を1本見て、そしてもう1本は、普段ならまったく見ないようなタイプの作品や、まったく知らない国の作品をあえて見てみる。すると、そこに新たな発見が必ず待っています。映画祭は、あらたな発見の場でもあるので、是非自分の引き出しを増やしてみて下さい。

そして、映画祭では、作品の監督や役者たちが、上映前に直接登場して挨拶をしたり、あるいは、上映後に観客からの質問に答えるQ&Aの時間が設けられていたりします。これは普段の劇場公開作品にはない、映画祭ならではのことなので、ぜひ、この特別な雰囲気を味わって下さい」

kaminotuki_665 コンペティション部門の日本代表!宮沢りえ主演作品 『紙の月』©2014「紙の月」製作委員会

矢田部氏があらゆるジャンルから10作品を厳選

映画祭に参加するための心得につづいては、「コンペティション」「アジアの未来」「ワールド・フォーカス」の各部門から、ジャンル別に矢田部氏が厳選した10作品を紹介しよう。

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