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2015.06.02

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かつて”東京”と呼ばれた、古都ハノイへ。




古くフランスの植民地時代は「東京」と呼ばれていたベトナムの首都ハノイ。中でも旧市街は、日本では考えられないほどの隙間に木々が遠慮なく茂っている。頭上には大量の電線も絡み、昔ながらの商店・バイク・人の熱気も相まって、この街の混沌とした様相は東南アジア随一だと思う。

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これで静かであれば街歩きもしやすいが、バイク大国ベトナムでは旧市街の細い小道でもクラクションが鳴り止まない。ここまでくると、鳴らされている方もなかなか自分とは気づかないようだ。

が、歩いていると、ふと小鳥の鳴き声が聞こえてくる。木にとまっているのかと思いきや、家の外壁に鳥籠が貼り付けられていた。

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ハノイに限らず、ベトナムでは小鳥をよく飼っている。それも家の中ではなく、軒先や家の前に鳥籠を吊るしていることが多い。道ゆく人に小鳥の鳴き声を聞いてほしい(自慢したい)のだそうだ。鳴き声コンテストや小鳥カフェもあるというのでその情熱は並大抵ではない。しかも小鳥を育てているのはほとんどが男性というのは意外だ。

ベトナムの男たちが働かないで小鳥を育てていることを、けしからんと思うかかわいいと思うかは自由だが、きっとベトナムの街では今日もクラクションの隙間で小鳥たちが歌い続けている。(そしてベトナムの男たちがうっとりと聞いている)

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(Text&Photo:Yuko Ohba)


Yuko Ohba
seitaro design, inc./グラフィックデザイナー
TOKYOWISEのサイトデザイン、記事のグラフィックを担当するデザイナーの1人。3ヶ月間休職をし、世界各国を周遊中。
Instagram:@ohbayuko

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