BEHIND THE MUJI

2017.09.06

BEHIND THE MUJI

Vol.3
衣食住、完全制覇か? 
無印良品初の青果売場へ行ってきた

無印良品が、またもや面白いことを始めたようだ。MUJIファンの間で聖地となっている「無印良品 有楽町」が、青果売場を導入して増床リニュアルオープン。なぜ、無印良品が青果を?商品ラベルはどうなってる?第3回は、無印良品調査隊が実際に現地へ赴き、気になるあれこれを調査してきた。

<気になるその①>
なぜ、無印良品が青果を?



無印良品初となる青果売場導入ということだが、実は無印良品のネットストアでは、「諸国良品」と呼ばれる取り組みにおいて、青果等の販売がスタートしていた。ここにきてリアルな売り場を設けたのは、都市生活者にとって食べ物が商品化してしまった今、実際に食べ物を手に取り、生産者の思いや背景に触れることのできる場を提供したいと考えたからだ。



この日、千葉県館山市の安西さんが作った「朝採れとうもろこし」の試食が行なわれていた。生のとうもろこしの賞味期限は2日程度だが、いただいたのはその日の朝採れたての超新鮮なもの。実をかじるとプチプチとはじけ、まるで果物を食べているようなジューシーな甘さを感じる。調査隊一同、このおいしさに大いに感動。とうもろこしが飛ぶように売れていたのは言うまでもない。
(「朝採れとうもろこし」の販売は終了しています)

<気になるその②>
無印良品らしい青果って何だ?



売り場にはとうもろこしやトマト、ピーマンなどのこだわりの野菜や、桃やマンゴーなどの旬の果物が並ぶ。それらはすべて、生産者や生産団体が化学合成農薬と化学肥料を使用せず、あるいは減農薬にて栽培したものを直接仕入れ、産直販売したもの。ユーザーの立場に立った商品に価値のある無印良品だが、それは青果においても同じようだ。



鮮度を大事にするため、販売する青果は主に半径100キロメートル圏内の農家さんのものに限るというこだわりも見逃せない。それは生産者が売り場に来たり、消費者が食べ物を通じて生産者に興味をもち、実際に現場を訪れたりできる距離感を大事にしてのこと。先述の安西さんは自らトラックを運転して、朝収穫したとうもろこし1000本を開店1時間前に届けてくれた。運が良ければ生産者との会話を楽しみながら、青果を購入できることもここならあるのだ。

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