ARTIST SELF-PRAISE 作家自画自賛

2014.08.26

ARTIST
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アーティスト自身による
自画自賛 Vol.02
KaoRi

写真家・荒木経惟の生涯のモデル=ミューズとして多くの人に知られるようになったKaoRiさん。しかし、幼少の頃から踊るモデルとしての活動を続け、その不思議な存在感の強さに魅かれた、多くの著名アーティストの対象となってきたという事実。少女のようであり妖艶さも垣間見せる。しなやかに七変化を繰り返す。それでいて、すべてが踊ることと繫がるという。実態としての本人と、ダンスの神が降臨したときの彼女。その落差の大きさを確かめてみたい。



Who is KaoRi?
「わたしは自分の活動を特にカテゴライズすることはないんです。肩書きとかもいらないし。。。ただ、メインとしているのはダンスです。が、被写体になることもあれば、ダンスやフランス語を教えたり、デザインをしたり絵も描きます。私にとっては総てがダンスだと考えているんです。頼まれれば色々なことをやったりします。けれど、自分の体から生まれるものすべてがダンスだと思うようにしているんです。それに、ダンスだって考えれば、わたしはいろいろな文体でしゃべれると思うから」

Why Dancing?
「9歳くらいからモデルの仕事をしています。ダンスはもっと前からですけれど。モデルと言ってもファッションではなく、ダンスのモデルとして始めたんです。その後、ヌードのモデルをはじめたのは、ロイ・スチュアートとの出会いがきっかけです。ずっと断っていたんですが、イスラエルのダンスカンパニーを短期研修で訪れたとき、20歳そこそこの同世代のダンサーたちが、あまりにも自然に踊ることに命をかけている姿を見て愕然として、、、。
パリに戻ってOK!と言いました。その思いが今のわたしの出発点で、だから、踊りがすべてを繋げて広げてくれていると思います。」
*RE_140812_para_047s About Lesson
「基本的には様々な方と一緒にお仕事をしています。人とお仕事をすると、色々とサジェスチョンをもらったり、予期しない発見があって楽しいです。ただ、年に1回はソロでの発表もします。昨年発表したボレロの時は、まるまる1ヶ月、スタジオにこもって踊り続けました。すべてをビデオに撮って後で全部チェックするんです。あ—、ここがダメだ、ここもダメ、ダメ出しを続けて、すべての動きを体に完全にインプットするまでひたすら続けます。行けるところまでしか行けないけど、なにかしらの手応えは残ります。でも、完全にひとりでこもるのは寂しすぎて、年に1回が限度です(笑)。今年の秋にも新作を発表するのですが、ちょうど今からこもる期間に入ります。しばらくはお会いできないかもですね」


KaoRiBio

☆ 荒木経惟さんにより撮りためた作品 REFREX AMSTERDAMギャラリーより
 REFREX AMSTERDAM NOBUYOSHI ARAKI

☆ KaoRiさんが主催するダンス教室
  下北沢フリーダ・ボディメイク・スタジオ

☆ 昨年発表した<ボレロ>のリハーサル時の映像


荒木経惟 Arakinema KaoRi 色淫女 [DVD]
Dossier journal vol.12 Photo : Daisuke HAMADA
現在、日本でもTSUTAYAなど大型書店にて発売中です。
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☆KaoRiさんによるイラスト KaoRiIllust

(Text by Y. Nag)
(Photo by Yuuko Konagai)

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