TOKYO SLEEPER 東京快眠

2016.11.14

SLEEPER
東京快眠 冬の快眠

東京快眠指南 Vol.24
by Megumi Kaji
しっとり、ほっこり 冬の快眠

眠れない原因はいくつかありますが、寒い冬の季節、乾燥による肌の痒みが眠りの妨げになっていることもあるようです。痒みがあると、眠っている間は無意識に掻いてしまうため、肌が荒れてさらに痒くなるという、痒みの悪循環になってしまい、そうなれば、睡眠もさらに妨げられてしまいます。また、睡眠の質が下がると、成長ホルモンが分泌されず、そのことから肌の新陳代謝が行なわれないという面もあるのです。
電気毛布を使用したときや、入浴後は血行がよくなって痒みが強くなりやすいそうです。入浴直後や寝る前に保湿ローションを塗ることで、熟睡感が上がったという調査もあります。また、電気毛布の使用は眠る前にOFFにしてみるとか、電気毛布に代えて湯たんぽにするなどで、寝具の乾燥もなるべく防ぐ方法をとってみましょう。 寝室の乾燥にも気をつけたいですね。
快眠には、寝室内の湿度を50~60%に保つように心がけるとよいでしょう。
加湿器を使う以外にも、寝室に植物を置いたり、濡れタオルを干すだけでも、かなり変わってきます。また、温度は暖房の設定を16~19℃の間に設定すると、もっとも睡眠感がよいという実験の結果もでています。寒い日に、あったかい布団にくるまって眠るのは至福のひとときですね。工夫して心地よく眠ってください。

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
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