東京銀座六丁目~Kazuquoママのカウンター越しの社会学~

2017.05.19

東京銀座六丁目~Kazuquoママのカウンター越しの社会学~

今こそ、男女の関係を見直そう

以前なら、男は稼ぎ、女は家庭を守るという役割分担がありました。確かに男社会に虐げられ、嫌な思いをした女子も大勢いたでしょう。しかし、生き抜くためにお金が必要な資本主義社会で、男女の賃金格差は、女子は男子に経済依存しなくてはなないという状況を作り、結婚という道が女子の生きる道という時代もあった。言い換えれば、この社会背景によって、ある一定のレベルの婚姻率と出生数が担保されていたと言っても過言ではないでしょう。法治国家の近代日本で日々命が危ういなんて状況ではないから、男子は稼いでくることが、女子供を守っていることと同義だったのでしょうね。

そんな男子に対して、
「お父さんがお仕事頑張ってくれているから、こんなに美味しいご飯が食べられるのよ。お父さんにありがとう言いなさい!」
なんて会話、今のあなたにできますか?

女子も男子並みに稼げる時代になった今、経済力で女子の尊敬を受けるためには相当な額を稼げないとね。だからこそ、人間としての側面に注目して、男女の関係をもう一度見直しませんか?
「お父さんが安月給だから・・」とか「この男、使えないよね・・・。」なんて男を小馬鹿にするようなことを言ったりしては絶対だめです。男の心は壊れやすいのよ。ビタミンCのようにね。 

女子たちよ、「聖母たちのララバイ」を聴け!

結婚したくてもできない独身女子たちよ!この性の責任を担う男子に、もう少し敬意を払ってみてはいかがかしら。弱気生き物の「男子心」をケアしてあげませんか?男女平等!と叫ぶ女子たちが多い昨今ですが、この女子供を守らなくてはという男子遺伝子に刷り込まれた本能は、決して平等にはなりません。逆に言えば、女子供を守るという本能が弱い男に近づいてはいけないということでもあるから注意が必要ですが。

「ママ、最近いい男っていないよね〜」

こんな上から目線のアラフォー独身女子に決して男子は近づきませんし、こんな強気な女子を面倒をみられるような親分気質の男子はとっくに売り切れていますし、再入荷の予定もありません。今、あなたが結婚したいと思うのなら、岩崎宏美さんの名曲「聖母たちのララバイ」を聴き、男子に安らぎを与えられるような女子になってみるという手法を試してみてはどうかしら。それができないのなら、結婚しないから生きられる人生もあるのも事実。アラフォーってそんな生きるスタンスを再確認する季節なのだと思います。

(Text:かずこママ)
(Illustration:大沢純子)

かずこママ (Kazuquo)
栃木県宇都宮市出身。大学卒業後、自治医科大学付属病院にてリハビリテーション医療に携わったのち、 福祉住環境開発のために、住宅メーカーへ転職。その後独立し、PR会社、VIPトラベル専門の旅行会社「コスモクラーツトラベル」などを経営しながら銀座の会員制バー「銀座ルーム」のママとして日々、銀座のカウンター越しに社会情勢を見守っている。

かずこママの本が、6月5日(月)に発売されます!
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子どもの頃から“普通”からはみ出ていた少年が、学校でのいじめや“母の壁”を乗り越え、
人との出会いに導かれていくうちに、母のために、銀座でバーを開くことに!
噂の会員制バー“銀座ルーム”のかずこママが綴る、痛快饒舌自伝エッセイ。
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