世界を旅し、人生を旅する

2017.10.20

Tokyo Swingin’ Life



それは毎年訪れる誕生日でもそうだった。

で、今年迎える40歳の誕生日。
日頃、年齢も独身であることも、彼氏がいないことも、大して気にしていないが、いざ40歳という、大台にのる誕生日に、ひとりで過ごすことを想像すると、何とも言えない淋しさがおしよせてきた。



それは今まで感じたことのない、感情だった。

やばい、どうしよう。
これじゃ、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』と同じじゃん。

ひとりでケーキを食べるのなんてイヤだし、実家で40本のロウソクをつけたケーキを前に両親にハッピーバースデーを歌ってもらうのもなんだか気がひける。また、ちょうど大型連休の中日が誕生日ということもあり、友人達もそれぞれ予定がある。残るはアテにならないおじさんたち。

自由気ままに生きているのに、こういう時だけ「あ〜ぁ、旦那がいたら」と都合のいいことを考えてしまう。


そんな時、仲良しのゲイ友から連絡がきた。

「あなた、誕生日何するのよ。」
「まだ考えていないけれど、旅にでも出かけようかと思っている。」
「あら!アタシもどこか行こうと思っていたのよ。じゃあ、一緒に行きましょうよ。」

ということで、私の40歳のバースデー、同じく一人旅を愛するゲイ友と旅にでることになった。

30代〜40代の独身女子にとって、友達、特にゲイ友ほど頼りになる存在はない。
ここぞ、という時に、本当にいい球をなげてくる。

予定が決まったら、あとは早い。

カフェのテラスでグラスワインを片手に、作戦会議を開始。
タイやバリにある大好きなリゾートで1週間くらいのんびりしようかとか、以前から気になっていたポルトガルあたりに行ってみる?とか、iPhoneを触りながら、世界の気になるデスティネーションをあちこちリサーチ。



地球を何周かした後、お互い仕事やプライベートで海外へよく飛ぶので、せっかくだから、日頃行かないところに行ってみよう、ということになった。

そして、私たちが選んだのは、南半球に位置する「イースター島」。
モアイ像があることで有名な島だ。
たまたま同じタイミングで、日本から「エア タヒチ ヌイ」のチャーター便がでていて、席が2席空いていた。 これはもう「行け」という運命ね!ということで、ついでにボラボラ島(タヒチ)にもよることにした。

30代の終わりを陸の孤島と言われる「イースター島」で過ごし、40代の始まりを新婚旅行の聖地でもある「ボラボラ島」の水上コテージで仲良しのゲイ友と過ごす。

これが独身である理由または原因かどうかはわからないが、想像するだけでもワクワクしてしまう旅がすぐそこにある。

こうして、私の40歳を迎える、アドベンチャーがスタートした。

(Text & Photo:ダージリンこずえ)

ダージリンこずえ
出張、プライベートで、世界を旅する東京在住のアラフォー独身女子が、世界各地で感じ考えたことをゆるく綴る。

TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL