ハロウィン仮装と心理学との接点とは?| Academic Halloween

2016.10.25

vol.13 TOKYO FOOD
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仮装する大学教授!


オードリー春日を意識したピンクのベストを着て登場したこの男性は、文化学園大学現代文化学部応用健康心理学科の杉田秀二郎教授(ファッション心理学)。世間でハンカチ王子が話題となった年、大学の球技大会で青いハンカチをおもむろに取り出して額を拭くという行為をしてみたところ、学生が大いに盛り上がったのをきっかけに、毎年イベントで仮装をするようになったそうだ。

「日本人は意外と仮装は好きだと思います。例えば、某有名テーマパークなどではキャラクターの耳を付けたり、キャラになれる帽子をかぶったりしている人を多く見ます。あれも一種の仮装です」
夢の国という世界にどっぷりつかれるこうしたテーマパークでは、空間演出の中に客自体が入りこんでいくため、仮装をしやすいようだ。
「最近の渋谷で見られるハロウィンは、限られた空間で楽しまれていた仮装が、街の中という日常に入り込んできたという点で興味深いと思います」

また、自身がプチ仮装をしてみると、普段はあまり言葉を交わす機会のない学生までが「先生、一緒に写真撮ってください!」と気軽に声をかけてきた。
「服装が話題を提供することになり、コミュニケーションが生まれる」 のだとか。杉田教授の仮装はすっかり定着し、レパートリーも増えたそう。普段は真面目なスーツ姿なだけに、このギャップが学生にウケるようだ。

アカデミックなコスプレ学
仮装がもたらす三大メリット



160926_023 杉田教授によれば、仮装が人の心理に与える影響は少なからずあると言う。いったいどんな影響があるのか?

その1. 人見知り克服
(ファッションによる非言語的コミュニケーション)


心理学の世界では人間は常にいくつかの顔を持っていると言われている。会社員の顔、サッカー好きの顔、バンドマンの顔などなど。これを「ペルソナ(仮面)」と呼ぶそうだが、仮装はこのペルソナをより強調して見せることができるアイテムだというのだ。

「お姫様の格好をしたら、周りにはおしとやかな印象を与えます。本人の言葉遣いもなんとなくおしとやかになるはずです。仮装はその人の見せたい自分を言葉を使うことなくより強調して表現することができるのです」
服装に興味をもった人が向こうから話かけてくれるので、人見知りを克服するのにも役立ちそう。

その2.「ギャップ効果」で自分の殻を破ってキャラ作り

本当はみんなとしゃべりたいけれど、あまりしゃべらないキャラだと思われているからと、静かな人間を装って生きているひとにとっては自分の殻を破れるチャンス!先生のようにギャップ効果を利用してなりたい自分に脱皮してみる手もある。また、メイクや仮面で顔が分からないようにすることで、社交的にふるまうこともできるだろう。

その3.親近感・団結感が生まれる(同一視と共有)

また、集団で同じような恰好をすることで、団結感のようなものも生まれるそうだ。
同じユニフォームを着ていると、仲間になった気がする。サッカーや野球観戦など、同じチームのユニフォームを身に着けているだけで、全く知らない人なのに親近感を感じることはないだろうか。これと同じ効果が仮装にも当てはまるという。
なるほど、言われてみれば街中で行われる仮装イベントでは、どう見ても知らないだろうという人たち同士が一緒に写真をとり合っている。「仮装」という行為が「仲間意識」を芽生えさせたのだろうか。

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