幻想的な暗闇での栽培
東京の特産野菜「白うど」とは? You do Tokyo Udo?

2017.03.13

vol.16 MY BOOM

3)どうやって食べたら良いの?



酢水につけてアク抜きの必要はあるけれど、捨てるところがほとんど無い白うどは、食物繊維が豊富で低カロリー! 立川市うど生産組合長・鴻地さんのおすすめは、「スティック野菜のように生で食べるのが一番。あと、うどの皮を使ったきんぴらも美味しいですよ」と。ちなみに私の好物であり、うど料理の中でポピュラーな酢味噌和えや天婦羅は酒の肴として◎。また、立川には、変わり種のうどラーメンやドレッシング、お菓子などがある。中でも有名なのは、うどパイだ。
惜しまれながらも閉店した老舗和菓子屋『やな瀬』のレシピを引き継いだ『立川伊勢屋』で製造・販売されている。若女将の小林さんのお話によると、「10年ほど前から、うどを使った菓子作りに取り組んでおり、和菓子に限らず、クッキーなどの洋菓子とのコラボレーションにも挑戦しておりました。そんな中、『やな瀬』の落合店主からお話を頂戴し、“これなら、うちの工場でも作ることが出来る!”と、レシピやロゴを引き継がせて頂くことになりました」。さて、うどパイはどうやって作られているのか?



蜜煮したうどと特製の味噌餡をパイ生地に包み、オーブンで焼き上げる。「餡が飛び出ないように工夫し、焼き色を均一にするのが難しい」と言う職人さんが一つ一つ手作りしている。


今では、うどパイに加えてオリジナルのうどまんじゅうも手土産として人気だそう。ちなみに、パッケージのうどを抱えたキャラクターは立川市公認のくるりん。

4)うどのキャラクターが凄い!


今回、東京うどの取材をするにあたり各所にご協力頂いた立川市には、立川うどのPRに一役買うキャラクター・ウドラがいる(立川市オリジナルキャラクター公募に応募する為に生まれ、結果は残念ながら二位で「公認なりそこね」となった)。市民の立川愛が特産品の立川うどを突然変異させ、誕生した(怪獣化した)とされるウドラは、イベントやグッズで大活躍!! デフォルメされたその姿は、どこか奇妙であり、愛らしさすら感じる。オフィシャルのHPも面白い作りになっている。

キャラクター・ウドラ ©UDOLLAND これからが旬の東京うど(白うど)。
私的には、母に教えてもらったうどの和風パスタやピクルスなど、レシピのレパートリーを増やしたいと思う今春。
まだ食べたことが無いという人は、今年の初物&初体験として試してみてはいかがでしょう。好き嫌いは抜きにして、東京人なら一度は食して欲しいという願いを込めて……。

(Text, Photo & Illustration:Sayaka Miyano

※立川こまちは、平成18年に特産品普及の一環でブランド化・販売を開始

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