2017.09.19

Vol.20 アツい東京

クラブの聖地から厳選の3件 大人のためのサマージャム “コバコ”はしごツアー

『夏!! クラブ!! ナンパ!! 思い出!!』とスチャダラパーが歌ったのは、今からもう22年前。この夏の名曲にリアルタイムで揺れた僕らはまだ若かったし、当時のクラブカルチャーは大いにアツかった。けれどかつてのキッズも今や、毎日忙しいミドルエイジ。クラブを取り巻く環境も、決して楽観視できるものじゃない。もはや現代の大人たちが、アツく、かつちょうど良く楽しめるサマーなジャム(=クラブ遊び)は存在しないのか? いいや、東京の懐深さをもってすれば、そんな都合の良い遊び方も存分に楽しむことができるはず。
ではそれは一体どこにあるのか。答えは“コバコ”。一般的にはDJバーと呼ばれるような、小スペースでお酒とDJプレイが楽しめるコバコが、今断然アツいのだ!
というわけでお送りする『東京“コバコ”はしごツアー』。今回はクラブの聖地・渋谷エリアから厳選した3軒を、実際にハシゴした時系列に合わせて紹介します。

1軒目
ズババッ!と勢い良く楽しみたい、“コバコ”はしごの1stチョイス


time_21:30〜23:00
place_頭バー(ズバー)

頭バー(ズバー)

1軒目は渋谷駅と恵比寿駅の中間地点、明治通り沿いに居を構える『頭バー』。DJバーとしては珍しく本格台湾料理も食べられるということで、まだクラブ遊びには早すぎる時間だが、居酒屋感覚で足を運んでみた。するとどうだ。初めこそ人もまばらだったが、22時を過ぎた頃にはほぼ満員に。事前情報通り、ここのスタートはすこぶる早い。お客の多くは互いに勝手知ったる仲のようだったが、決して広くないスペース故、自然と初見の人間同士でもコミュニケーションが生まれる。なんだかいきなり楽しい予感。普段からヒップホップやテクノ、ロック、果ては歌謡曲まで、曜日不問でほぼ毎日何かしらのイベントが行われているという超雑食的なお店とあって、そこで出会うお客のジャンルも実に幅広い。DJのラインナップも同様で、オオバコ御用達の超有名DJにアパレル関係者、エリート広告マン、俳優や医者など、プロ・アマ問わず多種多様なDJが日々プレイしているとか。過去にはお忍びで遊びに来ていたエイドリアン・シャーウッド(!!)がプレイしたこともあるんだそう。駅から離れたややマニアックな立地も、遊び慣れた大人層にはしっくり来る。そんなアングラ感あふれるDJバー/台湾料理屋『頭バー』。ナイトクルージングの1軒目としてズババッ!と楽しみたい、勢いのあるお店である。

頭バー(ズバー)

まだ22時だというのに、この賑わいよう。スペースが限られているだけに、実際の入り人数よりもかなり賑やかな体感だ。また2階には、ちゃぶ台が置かれた畳の座敷スペースもあり。階下の喧噪を肴に、実家さながらにくつろぎながらお酒を楽しむこともできる。

頭バー(ズバー)

名物の魯肉飯(ルーローファン)は、小・中・大の3サイズで400円から。他に鶏肉飯(ジーローファン)や各種水餃子もオーダー可能。ランチタイムも営業中なので、近くにお勤めの方は一度お試しで行ってみてはいかがだろう。またとある常連さん曰く、夜はお酒類が濃いことでも有名だそう。

頭バー(ズバー)
住所:渋谷区東2-24-1
tel:03-6712-5050
entrance:1stドリンク1000円
url:http://www.zubar.jp/

NEXT>>続いては、オリエンタルな雰囲気の「しぶや花魁」をキャッチ!

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