クラブの聖地から厳選の3件大人のためのサマージャム “コバコ”はしごツアー - 2 - Vol.20 アツい東京

2017.09.19

2軒目
長い永い夏の夜の、オリエンタルな妖艶セットアッパー

time_23：30〜25：00
place_しぶや花魁

続いて向かったのは、大小幾つものハコが乱立する渋谷クラブ遊びの超中心地、円山町のクラブ坂。その麓付近で妖艶な雰囲気を醸し出すDJバー／レストラン『しぶや花魁』だ。古民家を改築した店構えは、猥雑なこのエリアにおいてもひと際の存在感。どことなく遊郭を思わせる佇まいに、若干ドキドキしながら敷居を跨ぐ。空気感的には、クラブのバーカウンターをそのままひとつのお店にした、といった塩梅か。この日は同店が展開するミュージックブランド“OIRAN MUSIC”（http://oiranmusic.com/）所属のDJ、SAKIKO OSAWAのニューEP『RISE』リリースパーティーが行われていたということもあり、渦巻くお祝いムードに完全部外者の我々も勝手にほっこり。調子に乗ってオーナーのカワムラユキさんにお話しを伺ってみると、直後に自分のDJが控える忙しい中、「クラブ遊び前のウォームアップバーを目指した店なんですよね」と話してくれた。どうりでお客もみんなテンションが高い。ここで一気にググッとアゲて、そのままお目当てのクラブに流れ込むつもりなのだろう。そんなお店のコンセプトから考えても、時間帯的には恐らくこの辺がピークタイム。営業時間も大体26時くらいまでとのことなので、朝までナイトクルージングを楽しむ腹づもりなら、中継ぎはここ、『しぶや花魁』がベストではないだろうか。

フロアは、1階の立ち飲みカウンタースペースと、2階の着席スペースの二段構え。場所柄、外国人客も非常に多く、年齢層もバラバラ。上は70代までの御大が遊びに来るという。異文化、異業種間同士でのコミュニケーションが生まれる、情報交換の場としても機能している。

しぶや花魁

2階はすべて着席スタイル。ゆったり寛ぎたいという客層にもしっかり対応するので、ワチャついた雰囲気が苦手な人とも連れ合える。またこの階はレストランとしても営業しているので、本格的な食事も可能だ。奥に見えるのがDJブース。中にいる女性が本日の主役、DJ SAKIKO OSAWA。