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2015.06.24

vol.6 TOKYO LOVE
20s Girl's Midnight Life_topimage

“さとり世代、「夜遊びしない」などと言われる20代、本当のところどうなの?」ということで昨年末に座談会を催した。ところが前回は、たまたまなのだが、IT系企業にお勤めの方が多く、ファッションもキレイ目で、夜の社外活動も活発な20代女子たちがほとんどだった。
しかし実際、音楽好きの私の回りに、音楽や読書・アニメが好きで飲み会にあまり行かず、ひとりの時間を充実させている『巣籠もり系(≒カルチャー)女子』なる人たちがいる。彼女たちは夜遅くまで会社で仕事していることが多いようだが、金曜日の夜を中心に、どんなプライベートライフを送っているのだろうか? またも座談(ちょっとだけ飲み)会をやってみた。

今回出席してくれたのは、E.Mさん(29才・目黒区在住)、A.Mさん(26才・世田谷区在住)、N.Sさん(27才・調布市在住)。それぞれ渋谷周辺のレコード会社・イベント制作会社に勤める女性3名。前回と同様TOKYOWISE編集部より、ざっくばらんに質問を投げかけてみた。(以下、敬称略)

残業後、寄り道せずに直帰!?


──金曜の夜は、どう過ごしてる?
・仕事の定時が21時で、忙しいときは残業をして自転車で帰宅後、アニメ鑑賞か読書ですね。仕事関係のイベントで、遅くなることも多いです。(E.M)
・健康維持のため、翌日平日と変わらない時間に起きたいので仕事を21時前には終わらせて直帰し、24時までには寝ることがまずは目標。たまにiTunesでてきとうに流した曲を耳コピして、ピアノを弾いたりもします。(A.M)
・残業をして22時までに会社を出られれば一人でカフェに入ったりもしますが、大抵はラストオーダーも終わる時間になってしまうので直帰し、アニメ鑑賞をします。 (N.S)

──お酒は飲む?
・最近好きになりました。日本酒にハマっていて、家でパソコン見ながら一人でちびちびやったりもします。(E.M)
・「果実の瞬間 贅沢みかんテイスト(ポンジュースとのコラボ商品)」 を、ピアノを弾きながら週末に一本くらい飲みます。(A.M)
・強いと思いますが、そんなに飲みません。 (N.S)

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──週末は何してる?
・ご飯を食べに、ちょっとした遠出をするのが好きです。お気に入りの場所は横浜の野毛町。(E.M)
・繁華街に出るのは好きでないので、ほぼ毎週埼玉の実家に帰省して、両親と過ごします。(A.M)
・買うものがなくても都内のデパートによく行きます。高級品を見て、色々と物色したり。洋服はあまり買わないですが、たまに思い切って購入したものは、5~6年は持ちます。(N.S)

──彼氏はいる?
・好きな人は、います。(E.M)
・同棲中の彼がいますが、結婚はまだ考えていません。(A.M)
・いません。出会う場所もないし・・。(N.S)

──合コンは行く?
・いいえ!! (全員一致)

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“巣籠もり系”女子の6つの傾向


1・金曜日の夜も、平日の夜とほぼ変わらない過ごし方をする。
2・夕食は基本自炊し、昼食は弁当を持参することもある。
3・物欲はあまりなく、読書(雑誌や自己啓発本ではなく小説)や旅行など、自分の内面を磨く(本人たちにその自覚があるかどうかはさておき)ことに時間やお金を費やす。
4・基本的に、一人行動。(「誰かと遊ぼう」と携帯を出す前に、したいことは一人でもする。)
5・「まだ若いから大丈夫」ではなく、「もう年だから、控えよう」。
6・仕事熱心だがキャリア志向ではなく、将来はのんびり過ごしたい。(田舎で野菜を育てたり、作曲したり・・)

彼女たちは前回の活動的な女子たちに比べると、頻繁に飲み会に行ったり、クラブに行ったりして“人との出会い”を求めたりはしない。自分の興味があることはとことん追求するが、異性をそれほど意識しないという印象があった。時間を快楽で消費するより、自分の中に何かを蓄積していくという具合に。まじめで知性に溢れた彼女たちは、職場で上司たちをけなげにサポートし、重宝されていることだろう。おしゃべりな方ではないけれど思慮深く、話をしてみるととても楽しい。

おじさんたちにはちやほや、おばさんからは“若い”という理由だけできつく当たられる20代女子。きれいに着飾り、毎日のように飲み会に行くアクティブ系と、近い将来に備える堅実派な巣籠もり系。やはりどちらも十分魅力的な、希望に満ちた“20代女子”という人種なのであり、30代後半から上ばかりが占めるTOKYOWISE編集部は彼女たちに圧倒され、輝かしさに嫉妬し、その斬新な思考に感銘を受けた。しかし、誰もがこう思わずにはいられない。

「やっぱり、若い女の子っていいね!」

(Text: Nao Asakura

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