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2015.12.11

vol.8 TOKYO TASTY
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「せんべろ=千円でべろべろに酔う」。京成立石や赤羽、大井町など、今や雑誌やテレビで特集され、確実に市民権を得てきているこの用語。休日ともなると、人気店には行列までできる盛り上がりぶりは、ただただ驚くばかり。サクッと呑んで店を出るのが流儀の「せんべろ」としては、いかに人気店と言えども滞在時間より長く並ぶってのは如何なものかと思う人も多いはず。

そんな方々のために TOKYOWISE は、人並みはずれたリサーチ力と、数々の食べ飲み歩きに裏付けされた確かな味覚を持ち、“質” のいい「せんべろ」をこよなく愛する “気まグルメ” 主宰の若き酒場マイスター “さっとん” をナビゲーターに迎え、東京在住にも関わらず、まったく直す気配のない山口弁とともにディープなせんべろ店を紹介していこうと思う。今回のセレクトは「雰囲気」「クオリティ」「ボリューム」「マイナー感」の4点のポイントをクリアした全7店。そして、各店舗ごとに計算しつくされた、さっとんおすすめのせんべろならぬ “とんべろ” メニューは呑ん兵衛ならずとも必見。それでは出発!

きよし (堀切菖蒲園)
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京成沿線にある知る人ぞ知る名酒場



「まずは、ノスタルジー定番おつまみ “レーズンバター”!場末のスナックやバーやなくて、大衆酒場で食べるってのがまたミソ。求めるのは美味しさよりも懐かしさ。とはゆうてもやっぱ裏切らんわな~、このレトロな味!」続いては、生に限りなく近い “浅〆鯖” もオススメ中のオススメ。なんたてこの枚数で250円やけえね。レーズンバターと同じ価格って値段設定わけわからんわ (笑)。そして最後は「きよし」で一番高額な “鴨の燻製(冷製)”。ムッチリした食感で、噛む度に重くない脂が口の中にジュワ~て広がるそ。どのメニューも太っ腹な盛りに恐れ入るわぁ…半世紀続く昭和の遺産ここにありって感じ。近くにあったら週4は通うね!」

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“きよし” おすすめとんべろメニュー:
焼酎ハイボール(氷なし)  ¥250 
アサヒ大瓶 ¥500 
しめ鯖  ¥250
合鴨燻製 (胡椒)  ¥400
レーズンバター ¥250
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合計 ¥1,650

お一人様 ¥825!

東京都葛飾区堀切5-23-6 | 03-3690-9947
15:00~22:00 | 日曜・月曜定休


ハッピー (亀有) 02_01

思わず長居したくなる暖かい心地よさ



「ザッと20個は盛られたハッピー名物の “ツブ貝煮”。優しい味付けやけ、こんだけあっても全然飽きんそ。でも先っちょの肝までクルリンパッって中々気持ちええこといかんのんよね。家なら叩き割っちょるわ(笑)。他にも魚介中心に日替わりの肴が沢山あって、値段は特別安くはないんやけど、物によっちゃえらいボリューミーなのがでてくるんちゃ。よってアバウト1000円でハッピーになれちゃう訳!それに素朴なこの空気感ね、心から「ほっ…」って。」

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“ハッピー  亀有” おすすめとんべろメニュー: 
アサヒ大瓶 ¥490
チューハイ ¥250
ツブ貝煮  ¥650 (時価)  
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合計 ¥1,390 

お一人様 ¥695!

東京都葛飾区亀有5-28-6 | 03-3620-6654
16:30~23:00 夜10時以降入店可 | 日曜・祝日定休


やきや中野店 (中野) 03_02

コンビニ感覚で立ち寄れる哀愁酒場



「市販のしょっぱい塩辛もたまにはええけど、塩辛くない塩辛が好きでね。まさにここの塩辛がそうなそ。マイルドでイカの風味がより香り立って旨し。手羽先の串も、香ばしい皮とさっきまで走りよったやろってくらいプリッとした身離れで、まったく贅沢な百円玉じゃ (笑)。BGMには演歌より落ち着くテレビの音声、小箱なのに詮索のない程よい距離感。同じ一杯でもここでの一杯は倍酔える(笑)。それでいてサクッと寄れてサクッと出れるのが嬉しいね。」

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“やきや中野店” おすすめとんべろメニュー: 
アサヒ中瓶 ¥380
ホッピー ¥320
塩辛 ¥170
手羽先串 (薄塩) ¥100×2
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合計 ¥1,070

お一人様 ¥535!

東京都中野区中野2027-14 | 03-3381-8184
16:00~23:00 (10:40ラストオーダー) | 日曜定休

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