2015.12.15
御岳山の山頂・武蔵御嶽神社の参道へ
武蔵御嶽神社参道の入口から、マイナスイオンを感じつつ杉や檜の参道を歩いて行くと、「え？ いきなり集落が！」と驚く2人。御岳山は紀元前から息づく霊山で、古くから禊や参拝に訪れる人を迎え入れるための宿坊があり、今も自然と寄り添う生活をしている人の住居や宿泊施設がいくつもあるのだ。
食事処や土産店がひしめく町場通りを抜けて、武蔵御嶽神社の鳥居前広場へ。向かって右手には女坂がありますが、今回は、登りがきつい階段コースを選択して頂上を目指します。道中、犬と一緒に登り降りしている人を見かけるのですが、それは武蔵御嶽神社の歴史に縁あり。日本武尊（やまとたけるのみこと）が東征の際、深山の邪神の放った深い妖霧に道を見失い、万事に陥ったのを白狼に導かれ、その後、大口眞神（おおくちまがみ）として留まり、魔物の退治を仰せつかったとう伝記が残っており、以来、魔除け、火難除けの神として「お犬様」の霊験の信仰が始まったのだそう。また、階段の中には邪気が顔を覗かせている段があり、その上を踏むと邪気が払われるのだとか。息を切らしながら、頂上に到着！ 「達成感が半端なーい！」と叫んだ後、参拝をし、トイレ休憩と水分補給を済ませ、風景写真の撮影パシャリパシャリ。
近道の看板はハードコースに通ずる?!
ひとまずは、御岳山の頂・武蔵御嶽神社まで登ることができた！
さて、この後どうする？ 3人で話し合った結果、ジブリ作品『もののけ姫』に出てきそうな（こだまが居そうな）なロックガーデンを周るのを断念し、長尾平～七代の滝まで行ってみることに。“近道”と書いてある看板を頼りに、長尾平までは長い急坂を下ります……。そこから、天狗岩と七代の滝までの間には急勾配の道と鉄ハシゴが！
「まじ、しんどい！」「やばい！ やばいよ、このコース！」「なんだ、この急な階段は!? こわすぎる！」と、言葉を発せずにいられないハードコースを選んでしまった。ネット上にアップされている散策MAPや文章から想像するのと、実際に体感してみるのでは次元が違いすぎることを体感したことは言うまでもない。
☆参考サイト：御岳山ナビ
https://www.mitaketozan.co.jp/mitakenavi_map
下調べと準備があれば楽しい御岳山散策
以前、御岳山を訪れたときは一泊二日のゆるり旅で、宿泊先（アットホームな南山荘）の女将に色々教えてもらい、ロックガーデン（長尾平から半時計周りだと急勾配がなく約2時間前後）の散策も叶って充実の旅になりました。が、今回は日帰りかつ行き当たりばったりのコースを選んでしまったがゆえに、予想以上のきつい行程になってしまいました。その経験を踏まえて、以下に、“日帰りで楽しい御岳山散策”の心得を勝手にまとめてみようと思う。
⑴ 御岳山の全体コースを確認
>オフィシャルサイトからチェック可能
みたけ山観光協会 http://www.mt-mitake.gr.jp
⑵数時間で堪能できるコースを選定
>御岳平、ビジターセンターで入手可能
御岳ビジターセンター
住所：〒198-0175 東京都青梅市御岳山３８−５
電話：0428-78-9363
⑶電車、バス、ケーブルカーの時刻表確認
>オフィシャルサイトからチェック可能
御岳登山鉄道 https://www.mitaketozan.co.jp
⑷登山に適した服装の準備
>動きやすい＆歩きやすいアイテムをセレクト
⑸事前の持ち物チェック
>バックパック、雨具、ウィンドブレーカー、水、おやつ、手袋等
なんだかんだ言っても終わり良ければ全て良し！
御岳山が初体験のKさんとMさんは、数時間の散策・山登りをしたというのに、「私、まだまだ歩けるよ～。意外と性に合ってるかも？」「たまにはこうして自然の中で体を動かすのもいいね」と余裕の笑みを浮かべていた。そんな、エネルギッシュな年増女の山登り後のお楽しみといえば、やっぱり、ビールと美味しい食べ物！ 窓際の席からの眺めが◎の『駒鳥売店』に入り、この地域の名物であるこんにゃくの味噌田楽に温かい蕎麦、モツ煮込み、山菜の小鉢をテーブルに並べて瓶ビールで乾杯～♬
絶景を眺め、マイナスイオンを吸い、自然の息吹を感じ、山登りを楽しむ人と触れ合い、美味しいものを食べる……。東京でありながら、五感を刺激してくれる御岳山。リフレッシュしたい！というあなた、次のオフタイムに足を運んでみてはいかがでしょう。
みたけ山観光協会
http://www.mt-mitake.gr.jp
御岳登山鉄道
https://www.mitaketozan.co.jp
