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2016.04.04

vol.9 TOKYO NUDE
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中国人観光客が銀座の通りを大きな声で話しながら歩いているのは舌打ち★★だが、大音量のEDMを流しながら六本木通りを走り去っていくフェラーリやランボルギーニには舌打ち★★★
(解説)
声が大きいのは民族性と言われるが、銀座の昼下がりの雰囲気が一変したことは確か。一方、流行りのEDMにも嫌気がさすが、高級車=お金持ち野郎と助手席のパリピ女とその先の夜の物語といった具合に延々と妄想させてくれるため、舌打ち度は一つ高い。

ゆとり世代に仕事振ったら「それって意味あるんですか?」と真顔で言われた時は舌打ち★★★だが、高校生が家で親に内緒で浴室で窓を開けて煙草を吸っていると、ある日母親から「警察呼ぼうかしら。私、入浴中に覗かれてるみたい。浴室の窓の外に吸殻がたくさん落ちてるの」と真顔で言われた時には舌打ち★★★★
(解説)
前者は「ホントですか?」と並ぶ、ゆとり/さとり世代の口癖の一つとして有名。今日も東京中のオフィスで飛び交っている。後者はお母さん世代でも女子意識の高さを証明。喫煙の件もあるので、「えっ、そうなの!」とか言って心配してあげよう。

独り身や離婚したばかりの身にとって、週末のショッピングモールは同世代のファミリーたちで溢れ返っていて、進むべき現実を見せつけられているようで舌打ち★★だが、親が上京した時に店に連れて行って食事や話をしていると、周囲が甘いムードのカップルや騒がしい飲み会だらけという光景には舌打ち★★★★
(解説)
これはちょっとした社会派。特にアラフォーの独身女性はそこへ出向くことをとても嫌がることを理解しておこう。後者は東京では気楽に親孝行に使える店が絶望的に少ないということを意味する。親世代は静かな店を好むのでキラキラ&ギラギラした空気は絶対に避けたいところだ。東京にはこんなに店が多いのに、一体いつまで高いだけの老舗やラグジュアリーホテルだけをチョイスしなければならないのかが大いに疑問だ。

追伸
冒頭のエピソードは舌打ち★★★★★

(Text:Tokyo Psycho)
(Illustration:YUGO.)

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