旧朝香宮邸を巡る6つの物語
「庭園美術館へようこそ」

2014.12.17

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約3年にわたる大規模な改修工事を経て、11月22日(土)にリニューアル・オープンした東京都庭園美術館。歴史ある建造物と美術作品、庭園が一体となり、歴史的価値の保存とあらたな価値の創造の場として生まれ変わった。その旧朝香宮邸を巡る6つの物語を収めた書籍「庭園美術館へようこそ」が河出書房新社より刊行された。

旧朝香宮邸の歴史が紡ぐ未来への序章

旧朝香宮邸は昭和8年に竣工され、香淳皇后の叔父にあたる朝香宮鳩彦王が1947年の皇籍離脱まで暮らした邸宅だ。当時フランスで全盛期であったアール・デコ様式に魅せられた朝香宮夫妻が、フランス人芸術家アンリ・ラパン氏に主要な部屋の設計を依頼、アール・デコの精華を積極的に取り入れた。その後、迎賓館など国の公邸として使用され、1981年に東京都に売却後、都立美術館のひとつとして一般公開される。

「庭園美術館へようこそ」は、リニューアル・オープンを記念して刊行される美術館読本だ。 小説家の朝吹真理子氏、お菓子研究家の福田里香氏、作家・マンガ家の小林エリカ氏、マンガ家ほしよりこ氏、サウンド・アーティストmamoru氏、作曲家の阿部海太郎氏の6名が、それぞれの視点からとらえた旧朝香宮邸をつづった物語が収められている。

その歴史に触れるとともに、東京都庭園美術館のあらたな未来を感じることができる一冊だ。

Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)

「庭園美術館へようこそ」
著者│朝吹真理子、福田里香、小林エリカ、ほしよりこ、mamoru、阿部海太郎
発行│河出書房新社
仕様│四六判、112ページ
発売日│11月27日(木)
価格│1944円

OPENERSより
BOOK|東京都庭園美術館がリニューアル・オープン
http://openers.jp/culture/tips_book/news_book_teien_artmuseum_50096.html

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