スリリングなヒューマンドラマ
『パリよ、永遠に』

2015.03.02

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paris,forever © 2014 Film Oblige – Gaumont – Blueprint Film – Arte France Cinema

名匠フォルカー・シュレンドルフが紡ぐ、パリを守りたい男と破壊を命じられた男の駆け引きと攻防。多くの人に愛される街「パリ」を巡る緊迫の一夜をスリリングに描く『パリよ、永遠に』が、3月7日(土)より全国ロードショーされる。

歴史に思いを馳せ、完成した究極の対話劇

第二次世界大戦末期、ヒトラーによる「パリ壊滅作戦」が、いままさに実行されようとしていた。そのとき美しき街を救ったのは、ひとりの男の一世一代の「駆け引き」だった――。フランスで大ヒットした史実に基づいた舞台『Diplomatie』を、名匠フォルカー・シュレンドルフ監督が映画化。

パリを守りたいスウェーデン総領事の巧みな外交手腕と、妻子を人質に取られて作戦を実行せざるを得ないドイツ軍将校の心の機微を、時にスリリングに、時にウィットに富んだ駆け引きに乗せ緊張感みなぎる演出で描き出す。

スウェーデン総領事ノルドリンクとドイツ軍将校コルティッツには、舞台からつづく名コンビ、アンドレ・デュソリエとニエル・アレストリュプが熱演。3年に渡りこの史実と向き合い、物語もキャラクターも熟知したふたりだからこその演技は見物だ。

世界一美しい都市に訪れた運命の一夜

1944年8月25日、ナチス・ドイツ占領下のフランス。この日、パリの象徴といえるエッフェル塔も、オペラ座も、ノートルダム大聖堂も、世界に誇る美しき建造物はすべて、爆破される運命にあった。

敗戦濃厚となったヒトラーは、パリの美しさに魅了されたばかりに、「敵に渡すくらいなら、パリを燃やし尽くせ」と命じたのだ。そんななか、スウェーデン総領事のノルドリンクは作戦を阻止しようと、パリ破壊を命じられたドイツ軍将校・コルティッツのもとを訪れる。

Text by KUROMIYA Yuzu

『パリよ、永遠に』
3月7日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー
監督|フォルカー・シュレンドルフ
出演|アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ
配給|東京テアトル
2014年/フランス・ドイツ/83分
http://paris-eien.com/

OPENERSより
MOVIE|「パリ」の知られざる史実を描いた舞台を映画化したスリリングなヒューマンドラマ『パリよ、永遠に』
http://openers.jp/article/917202

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