フランス映画『画家モリゾ、
マネの描いた美女〜名画に隠された秘密』

2015.06.12

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巨匠マネのモデルであり、印象派誕生の立役者としても知られる女流画家ベルト・モリゾに迫るフランス映画『画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密』。6月13日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAでロードショーされる。

ゴダールの撮影監督を務めたカロリーヌ・シャンブティエが
長編作で初メガホン

フランス・オルセー美術館に収蔵され、完成から150年近い時を経たいまもなお、高い人気を誇るエドゥアール・マネの絵画『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』。この名作に描かれた女性であり、女流画家でもあったベルト・モリゾを主人公にしたフランス映画が到着した。

監督を務めたのは、カロリーヌ・シャンブティエ。これまで撮影監督として、ジャン=リュック・ゴダールやジャック・ドワイヨンといった巨匠から諏訪敦彦、河瀬直美と日本のフィルムメーカーともコラボレーションしてきた彼女が満を持して長編ドラマの監督デビューを果たした。

主演のベルト・モリゾには『ココ・シャネル』のマリーヌ・デルテリムが演じたほか、マネにはフランソワ・オゾン監督の『焼け石に水』でセザール賞にノミネートされたマリック・ジディが演じる。

また本作では、当時の芸術家たちの華やかで刺激的な生活を描写。マネの名作『笛吹く少年』や当時スキャンダルを巻き起こした『オランピア』など数かずの名画も登場するとともに、『バルコニー』の制作秘話なども披露される。

モリゾの美貌と才能に惹かれるマネ、
モネの斬新な画風に感銘を受けるモリゾ

1865年、フランス。パリ16区で裕福な家庭で暮らすベルト・モリゾは姉エドマとともにサロンへの入選を目指して絵画に情熱を傾けていた。ある日、モリゾはエドマとともにルーヴル美術館で模写をしていたところ、すでに時代の寵児として注目を集めていたマネと出会う。

そして、マネからモデルを頼まれたことから彼のアトリエに出入りするようになるモリゾ。マネは彼女の美貌と才能に惹かれるいっぽう、モリゾはマネの斬新な画風に感銘を受けるのだった。しかし、家庭に入ることを望む両親やマネとの複雑な関係、さらに、やがてはじまる戦争に翻弄されるモリゾを待ち受けるものとは――。

ベルト・モリゾ没後120周年という記念すべき年に日本で公開される『画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密』。葛藤の末、真実の愛と自分らしい生き方を見出す彼女の眼差しは、現代に生きる私たちにも大きく響くことだろう。 Text by YANAKA Tomomi

『画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密』
6月13日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAで公開
監督|カロリーヌ・シャンブティエ
出演|マリーヌ・デルテリム、アリス・バトード、マリック・ジディ、パトリック・デカン、フランソワ・ディユエード
配給|ユナイテッド・シネマ
配給協力|KADOKAWA
2013年/フランス/100分
http://morisot-movie.com

OPENERSより
MOVIE|印象派誕生の立役者としても知られる女流画家の生き様に迫る
http://openers.jp/article/1226455

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