韓国であった実話をもとにした
『マルティニークからの祈り』

2014.08.11

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平凡な主婦が麻薬の密輸犯人として投獄された実話をもとに描いた『マルティニークからの祈り』。8月29日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショーされる。

韓国きっての実力派女優チョン・ドヨンがヒロインを熱演

困窮した家族の危機を救おうとした主婦が麻薬の密輸容疑をかけられ、2年以上にわたり異国の地で投獄された事件を描いた衝撃作『マルティニークからの祈り』が韓国から到着した。

2006年に韓国で放送された『追跡60分』というドキュメンタリー番組で紹介され、韓国国民に大きなショックを与えたこの事件に深い感銘を受けたという、気鋭の女性監督パン・ウンジン監督が映画化。もともと女優であったというウンジン監督ならではのエモーショナルな演出が生み出された。

出演は、家族のもとに帰りたい一心で地獄の日々を抜け出そうとするヒロイン・ジョンヨンに、韓国映画界きっての実力派女優チョン・ドヨン。投獄がつづくにつれ、やせ細っていく姿など、リアリティあふれる演技は必見だ。いっぽう、自身の弱さから愛する妻を窮地に追いやる夫ジョンべには、日本でも高い人気を誇るコ・スが、あえて平凡で情けなさ漂うダメな夫を熱演している。

祖国から1万2400キロも離れたマルティニークに送り込まれるジョンヨン

フランス・オルリー空港に降り立った一人の平凡な主婦ジョンヨンは、突然逮捕された。彼女に課せられた罪は麻薬密売容疑。連帯保証人となった夫が背負ってしまった借金苦から脱するため「金の原石」とだまされて運んだものはなんと、麻薬だったのだ。

異国での突然の逮捕劇。言葉もわからず弁解の余地も与えられないまま、祖国から1万2400キロも離れたカリブ海に浮かぶマルティニークの刑務所に送り込まれるジョンヨン。

韓国大使館のずさんな対応で裁判さえ開かれないなか、韓国で夫は一人、彼女を救うため奮闘するのだが──。

愛する家族に会いたい。家に帰りたい。その思いだけでつないだ細い細い命の糸。どこにでもいる“よき母”“よき妻”が絶望のなかで闘った765日間の“真実”は、観るひとたちの胸を打つ。
Text by YANAKA Tomomi

『マルティニークからの祈り』
8月29日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
監督│パン・ウンジン
出演│チョン・ドヨン、コ・ス、カン・ジウ、ペ・ソンウ、コリンヌ・マシエロ
配給│CJ Entertainment Japan
2013年/韓国/131分
http://martinique-movie.com

OPENERSより
MOVIE|麻薬の密輸犯容疑をかけられた主婦の2年以上にわたる異国での闘い
http://openers.jp/culture/tips_movie/news_martinique_47231.html

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