女優サラ・ポーリーが
自身のルーツをたどるドキュメンタリー
『物語る私たち』

2014.08.14

CLIPPING
『物語る私たち』 © 2012 National Film Board of Canada

監督、女優として活躍するサラ・ポーリーが、自身のルーツをたどったドキュメンタリー『物語る私たち』。8月30日(土)より、渋谷・ユーロスペースほかで全国順次公開される。

驚くべき事実をもち前のウィットとユーモアで軽妙に描き出す

アトム・エゴヤン監督の秘蔵っ子として『エキゾチカ』や『スウィート ヒアアフター』のヒロインや『死ぬまでにしたい10のこと』などに出演するほか、『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』で監督、脚本を務め、多彩な才能を発揮してきたサラ・ポーリー。

イギリス出身の舞台俳優マイケルと、キャスティングディレクターに転身した元女優ダイアンのもとに1979年に生まれたサラ。彼女が監督、女優、さらに「探偵」となり、母ダイアンの恋、そして自身の出生の秘密を追った『物語る私たち』がロードショーされる。

家族はもちろん、母ダイアンと親交のあった人を訪ね歩き、インタビューを敢行。ともすれば、家族に悲劇をもたらし、自身を深く傷つけかねない驚くべき事実を探り、突き止めながら、もち前のウィットとユーモアで軽妙に描き出している。

ママを愛したみんなの口からあふれだす
それぞれの“ダイアン物語”

1970年代のダイアン・ポーリーは太陽のように明るくて、無邪気だった。たまにトラブルも起こしたけれど、女優の仕事をしながらも良き母でありつづけたダイアンは、愛する夫と5人の子どもたちを残し、若くして亡くなった。

ダイアンが亡くなったとき、末っ子のサラはまだ11歳。「サラだけがパパに似ていない」。そんなポーリー家のおきまりのジョークを聞いたとき、サラはいつもほんの少し不安になるのだった。

「本当のパパはパパじゃないのかもしれない」。そして、サラはママの人生を探り出す。自分が生まれる前のママ。家族と離れ、ひとりモントリオールで舞台に立っていたママ。そして、知らない男と恋をしていたママ。やがて、ママを愛したみんなの口から、それぞれが知るダイアンの物語があふれ出す──。

ダイアンの人生を鮮やかに彩る恋と機知、原色のノスタルジー。そして少しばかり奔放すぎた母へのあふれんばかりの愛情は、家族の絆、そしてサラ自身の人生をも照らしていく。 Text by YANAKA Tomomi

『物語る私たち』
8月30日(土)より、渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本│サラ・ポーリー
出演│マイケル・ポーリー、ハリー・ガルキン、スージー・バカン、ジョン・バカン、マーク・ポーリー
配給│ユーロスペース
2012年/カナダ/108分
http://monogataru-movie.com

OPENERSより
MOVIE|娘が“探偵”となり母の秘められた恋の秘密に迫る
http://openers.jp/culture/tips_movie/news_monogataru_47358.html

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