ファミリーに1台あればなんでもこなせるクルマ

2015.12.21

CLIPPING
ファミリーに1台あればなんでもこなせるクルマ

「MINI」が属するプレミアム スモール コンパクト セグメントのひとつ上、プレミアム コンパクト セグメントのモデルとして追加された「MINI クラブマン」。2015年11月に、日本にも導入されたその新型に、モータージャーナリストの小川フミオ氏が試乗した。

機能性重視のパッケージング

「MINIクラブマン」は、従来のMINIとはちがう。とは、輸入元のBMWジャパンの謳い文句だ。なぜかというと、サイズが大きくなったからだ。もちろん、最大の特徴は、前ヒンジの4枚ドアを備えたところにある。市場調査によると、MINIのオーナーは2台所有が多いけれど、MINIクラブマンなら1台あればなんでもできる、と強調される。それで、従来のMINIでは届かなかったあたらしい市場を狙うようだ。

新型MINIクラブマンのラインナップは、2つのモデルからなる。1.5リッター直列3気筒の「MINI クーパー クラブマン」(344万円)と、2リッター直列4気筒の「MINI クーパーS クラブマン」(384万円)だ。なにより重要な点はサイズにあって、「MINI5ドア」と比較すると、全長で270mm、ホイールベースで105mm長い。「MINI クロスオーバー」より荷室容量こそ限られるものの、メリットもある。立体駐車場に入れられるのだ。

全長は4270mmでホイールベースは「MINI 5ドア」より105mm長い2670mm、というMINIクラブマン。実際に室内は、空間的な余裕がたっぷりある。MINIのコンセプトとして、インテリアには適度なタイトさをもたせていた。MINIクラブマンでは、より機能を重視してパッケージングを見直したといえる。後席は175センチの人間でもレッグルームとヘッドルームに余裕がある。シートクッションは厚みがあり、バックレストも高く、ホールド性は悪くない。長距離ドライブも大丈夫だろう。

使い勝手でいうと、荷室容量が360リッター確保されているのが機能的だ。観音開きのハッチは、スタイル上の個性というばかりか、意外に使いやすい。ハッチが小さいからスペースが狭いところでも、荷物の出し入れがしやすい場合があるのだ。しかも脚の動きで自動に開く機構も備えている。

クーパーSは走りもよかった。

Text by OGAWA Fumio and Photographs by ARAKAWA Masayuki

OPENERSより
新型MINI クラブマンに試乗|MINI
http://openers.jp/article/1428469

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