六本木・中華の最前線“鈴華荘”を知る

2019.11.29

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©鈴華荘

世界三大美食といえば、フレンチ、中華、トルコ料理の三つだと言われる。フレンチは少し敷居が高く、トルコはあまり馴染みがない。日常にあるといえば中華=中国料理が最右翼だろう。東京基点で考えれば、中華といえば横浜中華街が聖地と言える。
ただその横浜中華街も近年にインバウンド需要に対応してなのかどうかは定かではないが、食べ放題だの小籠包だのどうも本格感が薄れて、単なる観光地化してきているのが気になるのだ。
そんな中で、1955年の創業以来「老上海=Old Shang-Hi」のイメージしっかりと守りつつ、時流に流されないこれぞ上海料理と呼べる本格的な中国料理を提供してくれているのが、中華街大通りに燦然とそびえる“状元楼(ジョウゲンロウ )”だ。
ま、ちょいちょい横浜まで足を伸ばせば良いのだが、帰りを考えると億劫になるのも致し方ないと思っていたら、なんと!その状元楼が六本木に新しいコンセプトの支店を開くというので、早々にうかがってみた。

その名は“鈴華荘=Rinkaso”。新しい伝統の味がある

新しい伝統。二律背反のようなフレーズだが、要は伝統的な中国料理(それも上海料理かな)の技法を駆使しながら、自由な発想で生まれる中華のヌーベルキュイジーヌという感じでもある。
女系三代で培われたという、繊細な状元楼の伝統を持ちつつ、スモールポーションのタパス的前菜は、二人だとメニューも限られちゃうよね、という中華は大人数という前提を覆してくれる。
もちろん小皿の後には、状元樓の名物料理、上海式フカヒレ白湯煮込みや自家製上海小籠包などなど、本格中華の名菜を楽しむことができる。
とここで思うのだが、この鈴華荘は中華料理をふるふるで楽しむだけでなく、小腹対応としてやシメとしても多様に使いこなすことができる、珍しい本格中華料理店だということだ。
もちろん用意されたコース料理も多種多様な料理を次々と楽しむという、本来の満腹のためのコースも見逃せない。
特筆すべきは、中華料理に合わせるためのワインもしっかりとセレクトされているという点。
料理の新しさだけでなく、中華料理を楽しむ新しいスタイルも十分に備わっていると感じた。

世界三大美食の進化をこの鈴華荘で実感してみるべし。

(Text:Y.Nag)

<店舗情報>
鈴華荘-Urban Chinese-
住所:東京都港区六本木5-18-2 大昌第二ビル1・2F
アクセス:・東京メトロ日比谷線(六本木駅3番出口)は徒歩7分、都営大江戶線(六本木駅3・5番出口)は徒歩9分・東京メトロ南北線(六本木一丁目駅2番出口)は徒歩6分、都営大江戶線(麻布十番駅7番出口)は、徒歩7分
Contact:03-6277-8353
公式HP:http://www.jogen.co.jp/rinkaso/
営業日程:年中無休
営業時間:ランチ営業11:30-15:30(LO 15:00)ディナー営業17:30-23:00(LO 22:30)

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