Editor’s Eye

2017.03.30

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現代の疲れた心、体を癒す 東京の気軽な茶道サロン

現代の疲れた心、体を癒す
東京の気軽な茶道サロン

茶道を最初に学んだのは、いつだったか……高校生のときに部活動で茶道部に入り、初めてお茶をたてた。みんなには美味しいお菓子が食べられるのが狙いだと言っていたが、本当はちょっと知的な大人になることができるかもしれない、という期待をもって入ったのだった。実際には、お茶の味は渋く、正座は辛く、しびれた足をキャーキャー言いながら友達と騒いでしまったため、大人になれなかった。しかし、その後辞めることもなく3年間続けていたのは、「なんかむしゃくしゃする。」という心が騒ぐときに、お稽古した後、落ち着くことができたからだ。茶道には、日本人として魅力を感じる何かがあるのかもしれない。
そんなことを今更振り返るのは、いきなり編集長に茶道サロン「Tea Ceremony Salon produced by Mikiko Kono」に行ってこいと言われたからだ。で、お稽古をしてもらうことになった私は、とにかく白シャツとジーンズで何も準備せずに向かった。

今までのイメージを覆す、茶道サロン


現代の疲れた心、体を癒す 東京の気軽な茶道サロン マンションの一室を改修してつくられた、茶道サロン

茶道と聞くと、着物をきてお座敷で長い時間正座して、お作法をきちんと学ばないといけないような高尚なもの…そんなイメージはないだろうか。
「Tea Ceremony Salon produced by Mikiko Kono」では、都内にあるマンションの1室で、椅子に座って受講するので、正座をする必要がない。その場で教えてもらいながら進めることができ、事前知識も必要がない。服装も自由で、茶道に必要な道具を持って行く必要もなく、手ぶらで教室に向かえばよい。休日だけではなく仕事が終わった後でも、ぶらりと向かうことができるのだ。

教えていただいたのは、着物姿が素敵な河野美紀子先生。先生は、外資系金融機関で働いた後、国家公務員をされていたが、長時間勤務が常態の上、深夜勤務や早朝出勤がある生活の中、茶道のお稽古がリセットするものになったそう。

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