TOKYO SLEEPER 東京快眠

2016.03.29

SLEEPER
topimage_SLEEPERvol.19

東京快眠指南 Vol.19
by Megumi Kaji
眠りの素をつくろう

気持ちのよい季節になってきました。
気温も上がって朝の目覚めもスムーズになり、やがて徐々に花粉の飛散も落ち着いてくることから昼間の活動量も上がって、一年のうちでは比較的快眠できる季節になっていきます。
快眠のためには夜だけでなく、目覚めたあとはなるべく人とコミュニケーションをとったり、活動的に過ごすことが大切です。そして、運動をするにもちょっとしたポイントがあります。それは、体温のリズムに合わせるということです。私たちの体温は、一日の間に約1℃の幅で上下していますが、体温が高い時間帯 ―夕方から早い夜― は運動をするのに適した時間帯なのです。睡眠のリズムと体温リズムは同じ約24時間の周期で動いていますが、体温が下がるタイミングが眠りやすいタイミングです。もともと体温が高い時間帯に運動をして体温を上げておくことで、その後はぐっと下がりやすくなります。ジョギングでもよいですし、自転車に乗るのもよいです。あるいは、特別なことでなくても、家までの帰り道、一つ手前で電車やバスを降りて歩く距離を少しだけ延ばすということでもよいです。
よりよい眠りのために、快眠の「素」をつくりましょう。

「眠り」を文化的にとらえる展覧会と関連イベントが4月から6月にかけて京都で開催されます。京都大学総合博物館「ねむり展」とその関連イベント「京都で眠ろう」
詳しい情報は、下記をご覧ください。

睡眠文化研究会
http://sleepculture.net/nemuriten.html

京都大学 紹介ウェブサイト
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/social/events_news/department/asia/events/2015/160616_1426.html

京都大学総合博物館 ウェブサイト
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0057.html
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/event/content0549.html

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
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