気付けば墨入れまで……「赤い彗星」が導いた“ガンプラ”地獄・初心者編 For Gundum Beginners

2017.03.16

vol.16 My Boom
気付けば墨入れまで……「赤い彗星」が導いた“ガンプラ”地獄・初心者編 For Gundum Beginners

ガンプラを買ってみた

そもそも私は“ガンプラオタク”ではない(とはいえオタク文化は大好き。マンガにアニメ、ゲーム、ゾンビ最高!)。では何を語るのかというと、初心者ならではのガンプラづくりの楽しみ方、面白さだ。もともと凝り性なので、時間を忘れて没頭できるというところも魅力。作るようになったきっかけは、とにかく何か作りたい、お金をあまり使わずにハマれるものを見つけたい、だった。当時、色々と重なっていてちょっとヒマだったのもある。ハマっていたのは、アメリカのテレビドラマ(ケーブルTVに加入していたので毎日観ていた。こっちの方が語れるかも)、指ダコが痛くて中学生で挫折したギター、このままではまずいと始めた筋トレ、そしてその一つにガンプラが加わっていたわけである。

そもそも、そんなにガンプラのことは知らなかった。プラモというと「ドラ●もん」のスネ夫やのび太が、よりカッコいいものを作って自慢し合うために、ドラ●もんの手を借りないと作れないものというくらいの認識だった。でもまずは買ってみないと始まらない。実際に見て購入したかったのでamazonさまの誘惑はお断りした。下北沢にあるプラモ屋に行って、好きなものを物色。最初に狙うはやはり“赤い彗星シャア”。私にとってガンダムといえば、アムロより、シャア・アズナブル。というか、私はファーストガンダムしか知らない。初心者なので、まずはこのくらいのグレードが良いとガンプラ先輩に教えてもらう。「HG シャア専用ザクⅡ」を購入。

とにかく、いよいよガンプラを手に入れたわけである。封を開けて意外とパーツが多いのにビビり、1週間くらいは積作のまま。本当にヒマ!というときがあり、ようやくその時は訪れた。気合を入れてガンプラ作りの開始だ。今のガンプラはほとんど色分けが再現されているから、初心者に塗装は必要ない。おまけに簡単に誰でも組み立てられるように設計されている。作り出した人は本当にすごい。接着剤ももちろん不要で、全てハメ込み式。まずは各パーツを切り離していく。初めてだったので道具は使わず手でブチブチもぎ取る。本当はニッパーで切り取る方が切り口が綺麗になるので、これから始める人はニッパーがあった方が絶対いい。ここからがガンプラのすごいところ。一度作り出すと作りたくて仕方がなくなる。気になって気になって仕方がなくなる。仕事があるのに、頭の中はガンプラガンプラガンプラ。

結局次の日、仕事を早々に切り上げてガンプラ制作再開。一度ハマるとそれしか見えなくなる性分なので、結局その日のうちに全て作り上げた。大体かかった時間は8時間くらい。その間、飲まず食わず、トイレも行かず。この集中力をぜひ他で活かしたいものだ。1作目だし、さらに大雑把な性格も手伝って、お世辞にも素敵な作品とは言えなかったけど、作り上げたときには何ものにも代え難い達成感を味わえた。

それからというもの、ガンプラにハマり、気がつくとガンプラの箱が一つ二つと増えていく。2体目からはニッパー、カッター、ペンチを用意し、“墨入れ”も開始。これがまた楽しい。もちろん、溶剤も揃えた。購入するモビルスーツの色に合わせて塗料も揃えた。一度、道具を買い始めると揃えずにはいられなくなる。あれもこれもと、こうやってどんどんガンプラ地獄にハマっていくのである。

色々行ってみた

ガンダムといえば、等身大ガンダムも見ておかないということでお台場にも出かけた(行ったことはあったのだが、以前はガンプラを作っていなかったので大きいなーすごいなーくらいにしか思っていなかった)。このときの目的、それは「ガンダムフロント東京」に行くこと!普段ならお台場なんてデートスポット、好き好んで行かないけど、限定ガンプラがあるというのと実物大ガンダム胸像のコックピットに搭乗できると知り(残念ながら既に終了しています)、行かずにはいられなかった。もちろん、グッズなんて買っちゃったりして思う存分楽しみました。

そして昨年の夏は池袋サンシャインで開催された「ガンプラEXPO ワールドツアージャパン2016 SUMMER」にも行った。限定ガンプラや芸能人の作品展示なんかがあったのだけど、印象に残ったのは“中国人の爆買い”。そしてオタクの聖地「中野ブロードウェイ」にも初上陸。こちらの印象は“ゲーマーたちの熱気がヤバい”。いわゆるビデオゲームができるエリアがあったのだけど、そこだけ気温が3℃くらい上昇していた。ん〜強烈。ガンプラを作る前までは興味なかった場所だったけど、人間、好きなものに対してならここまで変わるもんなんだと改めて実感した夏でした。

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