愛すべき鈍臭さ!?“立川”が最近人気の理由とは 縄文時代から続く ふたつの民族 We ♡ TACHIKAWA?

2017.06.29

Vol.18 中央線快速物語

立川周辺MAP

「一万年前も今も変わってないんですよね。だから、今の立川の発展具合を見てもそこは一目瞭然じゃないですか。砂川町の方は自然が多くのんびりと過ごせる環境になっている反面、恐らく駅周辺の人たちはいい意味で競い合ってきたことで、立川のメイン地区として完成してきたのではないかと個人的に感じざるを得ないというか。さらに言うと、子供の成長具合にも反映しているのではないかとも感じています。やはり広い土地が多かった北口方面は、一つひとつの公園の大きさが、南口に比べると広いんです。なので、大きな公園で伸び伸びと遊んできた北口の子たちは、コンパクトに遊んできている南口の子より、全体的に体が大きいと思いませんか。花や魚も一緒で、大きい鉢や水槽で育てれば、小さい鉢や水槽で育てた同じものより確実に大きく育ちますよね。まったくそれと同じ理論だと思うんです」。

あくまでも市議の個人的見解ではあるが、言われてみると確かにそうかもしれない。南口の学校に通っていた私も、小学生時代は、時々大きな公園がある北口までわざわざ遠征をして遊んでいたし、北の方にある中学校の同級生をでかいなと感じていて、当時、仲間うちでもこの話題が出ていたことを記憶している。なかなか鋭い視点だ。とはいうものの現代の子たちは、全体的に手足も長く、この理論が当てはまるかというと、そうでもないかもしれないが、昭和50年前後に生まれた我々世代からすると、納得する人が多いのではなかろうか。

今までにない柔軟な発想で立川に貢献する中町聡市議今までにない柔軟な発想で立川に貢献する中町聡市議

やっぱり立川が好き


自分も含めそうなのだが、一度立川を離れた人間が、知らずとまた戻り暮らし始めるという東京内Uターン現象が見られるのもこの街の特徴なのかなと感じている。不思議と先輩後輩の仲が良く、子供の頃から参加し続けている山車や神輿のお祭り行事など、今では少なくなった地域の人との関わりが持てる、古き良き時代の日本を思わせる文化が形成されているからなのかもしれない。

最後に、ちょっと面白い“立川っ子あるある”をお話ししよう。吉祥寺や八王子や町田のように、東京都内でも同じような立ち位置にある街出身、もしくは住んでいる人からはとかくライバル視され「いやあ、立川ねえ」みたいな具合に軽く見下されるのだ(笑)。我々立川の地着きの人間はいたって謙虚で、「めっそうもない、立川が発展してきたのはここ最近で、肩を並べるつもりなど到底ございません」という気持ちでいっぱいなのに、昔から何かと的にされがち。もしかしたら、その態度が余裕をかましてるように感じ、腹立たしく思われているのかもしれないのですけどね…。

と、まあ、まだまだ伝えたい立川の良いところはたくさんあるだが、今回はこんなところで、そろそろ次の停車駅を目指してみようかな。

(Text & Photo:Joka(R.G.C))
(Illustration by Akane Suganaga)

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