2017.07.10

Vol.19 渋い東京

キラキラ系と対極の価値観?本誌編集長による「渋い東京」の読み解き方

渋い東京……とは何か?


東京は常に新しい事件に満ちていると思いきや、そうでもなく粛々と過去を今に、今を未来へと紡ごうとしている地味〜な側面も持っている。
何も“意識高い”だの“キラキラ”だけが東京じゃないのよ。そんな、渋枯れつつもどこか“懐かし新しい東京”の深層を探ってみるのはどうだろう。そんな編集会議の戯言からスタートしたこの特集。
燻し銀の輝きなのか、ベーシックのアップデートなのか、“渋い東京”にはノスタルジーだけでは終わらない、本当の東京ライフがあるように思えてならないのだ。


今なぜ、渋い東京なのか?


TOKYOWISE編集部は原宿にある。見渡せば10代〜20代の子達が何人も連れ立って歩いるんだけど、その手にはスマホ、スマホ、スマホッホ…。もちろん若い子だけではない、おじさんやおばさん達にも必需品(もちろん私も)。
そして、カフェに入れば我々もPCを開き、電車に乗れば目の前の人全員スマホ。

そうは言っても、これが今。超絶便利でしょ。

だがしかし、我々は何故、祭りにいってしまうのだろう?何故文庫本を手放せないのだろう?それは、集まって手に取る暖かみを、忘れらないのではないか。
さあ、今一度、東京の持つ渋くて暖かい側面を見つけてみるのはどうだろうか。


さて、“渋い”の基準はどこにあるのか?


「故きを訪ねて新しきを知る」ではないが、今の暮らしにアップデートされている昔からひっそりと東京に生息する事象、というのが基本。それだけではなく、新しくてもどこか渋さを湛える事象も、当然ランクイン。

街角にある古びたスポット、いつの間にか無くなったガジェット、学生時代の思い出・・・
それらは姿形を変えて、生き続けているのだ。
現代に見えるその姿こそ、「渋い東京」ではないだろうか?

ある意味、独断的ではあるけれど、可愛さ満点キラキラ系とは真逆の価値観の提示と思っていただいて間違いない。
あなたのすぐ横にある“渋い東京”もぜひ教えて欲しいと、編集部一同からのお願いも込めて。



渋い東京の楽しみ方


①すべての記事は、編集部員が実際に足を運び取材をしています。
②とは言え、個人的見解はとても重要だと思っているので基本的にはそのまま掲載しています。
③渋い東京で取り上げるのは、ひっそりと東京に生息している味わいのあるお店、ファッション、あれやこれや。江戸時代からある…といったような老舗ものには限りません。
④記事内容と違う感想をお持ちになったら、ご遠慮なく編集部へご一報ください。info@tokyowise.co.jp@TOKYOWISE_jpまで、お待ちしております。今後、そのご意見も参考にしたいと考えております。
⑤可愛さ満点キラキラ…については、次回の特集でお目見えします!乞うご期待。

(Text:Y.Nag)
(Illustration:yuya hashizume)

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