2017.07.25

Vol.19 渋い東京

洗練美人&ロックな個性派!業界で人気のスナックママ 夜のファッション考察

団塊世代の憩いの場、スナック。かつて日本の夜を支えたこの昭和生まれの酒場が、今再び注目を集めている。中でもここ東京では、ファッション業界関係者などの間でもファンが増殖しているらしい。

けれどそもそも、スナックとファッションは対極の位置にあるんじゃないのか?洗練された現代へのカウンターカルチャーとして、その場末感(失礼)がウケているんじゃないのか。これは俄然興味が湧いてきた。
そこで、雑誌や広告、CM等で活躍する売れっ子スタイリストでありながら、先ごろ、スナックママファッションをイメージしたブランドを立ち上げた相澤樹氏にも、コメンテーターとして協力を依頼。ファッションのプロの目線も携えながら、早速スナックママ達に会ってきた。

正統派ファッションを知る美人ママ、ユキさんがいるお店
渋谷『メルモ』



渋谷駅から徒歩5分、宮益坂の裏手に佇む雑居ビルの1室にて営業する『メルモ』。イケてるスナックのご多分に漏れず紹介制のお店だ。
ママを務めるのはユキさん。いわゆる場末のスナック感とは真逆の、可憐で快活な大人女子である。そのキュートなルックスと人柄に惹かれる常連客は数知れず。中でも特に音楽関係者の来店が多いとか。またファッション業界人からの支持も厚く、その理由はユキさん自身の経歴にも所以する。というのも、大学卒業から約10年ほど、某ハイファッションブランドに務めていたというのだ。故にそのセンスと選球眼はお墨付き。それでいてファッション業界とはある程度の距離を置いたヌケ感あるナチュラルさが、なおさらお洒落な人々に刺さるのだろう。


この日の衣装は、友人でもあるというハン アン スン氏が手がける同名ブランドのワンピース。曰く、お店に出る時は着物、或いはハン アン スンのワンピースがお決まりだとか。

「今着ているのは後ろだけ太いボーダーの切り替えになっていて、シンプルなのにひと癖ある感じが気に入っています。足下はちょっとスポーティーにスニーカー。ま、動きやすいからっていうのが1番の理由なんですけどね(笑)」。


こちらは撮影当日にお持ちいただいた、その他のお気に入りワンピース3着。ブランドはすべてハン アン スン。

「ワンピースって、スルっと1枚着るだけでOKだからとってもラクチン。なのに、なんだかちゃんとしてるっぽく見えるじゃないですか。だからお店に立つ時は便利なんですよね。特にハンちゃんとこのは、ちょうどいいデザインが多いから好き。多分ワンピースだけで15着前後は持ってるんじゃないかな」。


無駄を削ぎ落とした洗練性を自然に纏う、まさに東京的お洒落ママ、ユキさんがいる渋谷『メルモ』。お店は前述のとおり紹介制。場所も詳しくお伝えすることができないが、もしも渋谷辺りで飲み歩いている音楽関係やファッション関係の知人がいれば、一度聞いてみる価値はあるかもしれない。

メルモ
住所:東京都渋谷区渋谷1-15-16
TEL:非掲載
営業時間:20:30〜
定休日:日曜・祝日
料金:チャージ¥1,000

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