TOKYO SLEEPER 東京快眠

2018.03.26

SLEEPER
朝型へ整える快眠【東京快眠指南 Vol.36】

東京快眠指南 Vol.36
by Megumi Kaji
朝型へ整える快眠

今年は例年にくらべて春の訪れが早いようですね。入学や入社にともなってそれまでの生活リズムや生活環境が大きく変わる人も多いでしょう。また、新年度から朝活を始めようと思っている人もいるかもしれませんね。今回と次回にわたって、睡眠のリズムの整え方を中心にした習慣づくりについてお話していきたいと思います。
これまでのコラムで時々お話ししたように、私たちが眠くなるメカニズムには、体内時計の働きがあります。夜型生活を送ってきた人や不規則な生活リズムだった人が、朝型の生活に切り替えようとして、夜ベッドに入る時刻をいつもより1,2時間早めることは、体にとって楽ではないのです。まずは、新生活がスタートする前から、朝起きる時刻を決めて、なるべく同じ時刻に起きることから始めましょう。これまでの起床時刻と30分以内の幅で少しずつ早めていきます。夜型のリズムが長かった場合ほど、一気にではなく時間をかけて少しずつ調整していく方が、無理なくリバウンドも避けられるでしょう。夜寝る時刻を意識しなくても、起きる時刻が整ってくれば、自然と寝つくべき時刻は体が教えてくれます。
確実に目覚めるために、大きな音量の目覚ましをいくつも用意するより、朝日を味方につけましょう。カーテンを少し開け、徐々に朝日が入るようにした環境で目覚める方が真っ暗な部屋で音だけで起きるよりも目覚めやすくなります。目を閉じていても、私たちの体は光を感知して起きる準備を始めるのです。起きた後は、すぐにカーテンを全開にして日の光を浴びて体内時計をしっかりリセットしましょう。そして体内時計を整えるためにも、朝食はきちんととるのがおすすめです。朝ごはんに好きなものを用意しておけば、目覚めが楽しみに感じられるかもしれません。

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL