「住みたい街ランキング」急上昇 東京の“新旧”が混在する北千住の奥深き魅力とは? GO! KitaSenju!

2017.05.08

vol.17 LIVING IN TOKYO

北千住を襲う”オシャレ”の波


地元愛の熱い話やくだらない話を一通りしてから店を変える。次に訪れたのは東京でも屈指のクラフトビール専門店「びあマ&びあマBAR(Beer-Ma & Beer_Ma_BAR)」。クラフトビールが買える酒販店である「びあマ」と立ち飲みクラフトビアバーである「びあマBAR」が合体したお店。こちらも「大衆酒蔵 幸楽」同様、ときわ通り沿いにある。入り口にはカラフルなトタンがデザインされていて、これぞまさに小洒落た新規店というところだろうか(後で調べてみたら2016年10月にオープンだった)。店内は、手前側に立ち飲みスペース、奥にはたくさんの冷蔵庫が置いてあった。もうどれを飲んだらいいかわかんない。だって1500種類もあるんだもの。既にほろ酔いだったし、探すのに疲れ、見た目だけで決めたのが写真の3本。美味しかったのは覚えています。

びあマ&びあマBARの外観と美味しかったお酒
通りを歩くとわかるのだが、サラリーマンが本当に多い。そしてみんな酔っ払っている。飲み屋がひしめく中、次はどこに行こうか悩んでいるのだろう。自分たちもその仲間になり、ぶらぶらぶらぶら。「ここはぼったくりだから気をつけた方がいい」「ここは老舗」「変なホテル」などと言いながらお洒落系の「cafe・わかば堂」へ。こちらは古民家を改装して作られた隠れ家的カフェ。次に案内してと言われてもできない自信がある。店内はアンティーク調の照明やろうそくの光でなんだかまったり。実際、客も女性が多かったが女子が好きそうだった。ここでは赤ワインを注文。もうベロベロだったけど、まだまだ話すネタは尽きず、まったりゆったりしながら北千住飲みの夜は更けていきました。



結果、北千住は東京の新旧が入り混じり混沌としつつ、どこか懐かしさを醸し出す、リアル東京ローカル・タウンなんだな、と。多分、今はオシャレを売りにしている東横線や小田急線の街も、昔はきっとこんな風情があったはずで、それを未だに守っているのが北千住ではないのか(若干侵食されつつあるが)。住めば都という意味では、この街はきっと遊びに行くだけではわからない、奥深い魅力に満ちているのではないかと思う。というわけで、再訪決定です。

(Text&Photo:Aori Ota)

<店舗情報>
びあマ&びあマBAR(Beer-Ma & Beer_Ma_BAR)
http://www.rakuten.ne.jp/gold/sake-taniguchi/

cafe・わかば堂
http://wakabadou.com/

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