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2016.01.20

vol.8 TOKYO TASTY

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“イタリアン×和空間”が織り成す、路地裏ブラボーなおもてなし
ーAngela(アンジェラ)ー


『Angela(アンジェラ)』は、デリを併設したイタリアンレストラン。この店の醍醐味は、古民家の趣をそのまま生かした和風空間で、イタリア料理を楽しめること。1階は、焼杉板張りの床にテーブル席。2階に上がると、アーリオの間、バジリコの間、チポッラの間としゃれた名の個室が3つ。掘りごたつ式、畳に座卓かローチェアの様式で、いずれもランチタイムに利用できる。神楽坂好きのオーナーさんが、たまたま見つけた物件が古民家だったそうで、オープン以来、内装はほぼ変えず、ぬくもりあふれるスペースをそのまま使っているのだそう。

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この日、オーダーしたのは、8種の前菜盛り合わせ+自家製パンと、カンネローニのランチセット。オーブンから、出来立てアツアツ。リコッタチーズとお肉のラグーソースが、ジュワーッと口の中に広がる。「生きてて良かった!」とひと口食べるたびに、言いたくなる味わいだ。前菜は、カリフラワーのポタージュ、わかさぎのエスカベッシュ、イチゴとラディッシュのサラダやイベリコ豚の舌のマリネなど、彩り鮮やか、美食家も舌鼓を打つ贅沢なセレクション。

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ランチセットは、パスタとピッツァから選べて、平日は¥1,200、休日は、カフェ付きで¥1,700。ほかにも、ヒラメとホタテのムースの重ね焼きや骨付き鶏もも肉のコンフィなど、リゾットも付いたセコンドセットやコースメニューも充実。オーナーさんいわく、パスタもピッツアも、ドルチェも、約2週間ごとにメニューは変わり、その都度、ホームページで紹介しているとのこと。旬なイタリアンを味わいたい人は、要チェック。テイクアウトなら、ランチセットと同メニューが¥650で堪能できる。

Angela(アンジェラ)
東京都新宿区岩戸町23番地
03-3260-6422
ランチ 平日     11:30~15:00(L.O 14:00)
    日・祝日   11:30~17:00(L.O 16:00)
定休日 火曜日、第1・第3月曜日
http://www.angela-kagurazaka-italian.com/



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パワーランチの極み。ここぞという時のエネルギー補給は、ぜひここで
ーだいこんや 神楽坂ー


神楽坂のシンボル・毘沙門天様を祀る善國寺の対面にある『だいこんや 神楽坂』は、創作和食料理店。ひつまぶし風穴子丼御膳、ハヤシライス 八丁味噌仕立てのほか、大山鶏もも肉の照り焼き、鰆の柚子しょう油焼きなど、本日の肉料理・魚料理御膳と、どれも魅力的なのだが、筆者のイチオシは、“大エビフライ 粒マスタードタルタルソース”だ。

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プリプリのエビフライは、口に入れるのにひと苦労するほどのビッグサイズ。おぼろ豆腐と湯葉、サラダ、汁椀は、いつ来ても変わらぬ味。料理人のプロ意識と、食べる人への愛を感じる。朝昼だけでも、1日約2合の米を食べる筆者にとってありがたいのは、箸休めのご飯が、白米、玄米、炊き込みごはんの3種類から選べて、おかわり自由なこと。この日は、麦ごはんをたらふく2膳いただいた。私的な感想になるが、ここのお茶はなぜだか格別美味い。各テーブルにポットが置いてあるので、ぜひがぶっと飲んでみていただきたい。

だいこんや 神楽坂
東京都神楽坂4-3-15 煉瓦塔ビル2F
03-3235-2520
ランチ 月~金/土・祝 11:30~14:30(L.O 14:00)
定休日 日曜日


【 番外編 】
宣伝はいたしませんが、絶品のカレーがそろっております



神楽坂上交差点すぐのところに、インドカレーの名店がある。今回、ぜひご紹介できればと思い、再び足を運んでみたところ、なんと、店長殿より衝撃の告白が。「本当に申し訳ないのですが、今後一切、メディアの取材等はお受けしない所存でございます。カメラやiPadなども、店内の雰囲気や照明に影響するため、どうか、お食事中はバッグの中にお入れください」。あまりの不意打ちにポカンとしてしまい、一瞬、席を立つことも考えたが、これぞ、こだわり抜いた店。

メニュー名は伏せておくが、この日、いただいたカリーセットも、やはり素晴らしかった。字にその人の性格が表れるというのと同じで、味が丁寧なので、調理人の顔が見たくなるのだ。目印は、同店のすぐ近くにある、『おこし処 神楽坂茶寮』。「この辺で、美味しいカレーのお店があると聞いたのですが」と通行人に聞けば、おそらくすぐに分かるはずだ。

(Text and Photo: 岸 由利子)

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