田名網敬一個展
「貘の札」開催中

2017.07.04

CLIPPING
幽霊は壁を通る Ghost Pass Through the Wall
©Keiichi Tanaami – Courtesy of the artist and NANZUKA

サイケアート界の大御所
田名網敬一氏新作個展

渋谷ヒカリエの先青山通り沿いのビルにあるギャラリーNANZUKAにて、このギャラリー3年ぶりとなる田名網敬一氏の新作個展「貘の札」が開催されている。
田名網敬一氏といえば、色鮮やかで印象的な何か超越した世界のアートで、目にしたことのある人も多いはずだ。1936年東京生まれ、御年80歳の田名網氏は、武蔵野美術大学を卒業し、1960年代より、グラフィックデザイナーとして、映像作家として、そしてアーティストとして、メディアやジャンルに捕われず、創作活動を続けてきた孤高のアーティストだ。今までにロンドンのテートモダン、アメリカ ニューヨークのMoMA、ベルリン新国立美術館など世界の美術館で個展やグループ展を開催してきている。

田名網は近年、自身の80年以上もの歴史を記したいわば”曼荼羅図”の制作に取り組んでおり、幼少期に見聞きした戦争体験や、結核で生死をさまよった際の幻覚などが作品に現れている。今回の新作では、こうした夢や記憶とともに、キリコやウォーホル、リキテンシュタイン、若冲、 エッシャーといった田名網が敬愛するアーティストたちの作品も随所に引用されている。

本展では、横3mの大作の新作2点を含む新作ペインティング約10点の他、昨年NYのSikkema Jenkins Galleryでの個展で初めて発表されて以後、オーバーハウゼン国際短編映画祭、サンダンス国際映画祭など様々な映画祭で上映されている新作のアニメーション作品「笑う蜘蛛」を展示上映されている。

(Text:TOKYOWISE編集部)

<展示情報>
田名網敬一 「貘の札」
日程:2017年6月24日(土) – 8月5日(土)
時間:11:00-19:00(日・月・祝祭日定休)
場所:NANZUKA [ナンヅカ]
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F
http://nug.jp/jp/exhibition/2017keiichiTanaami.html

Installation View: Keiichi Tanaami solo exhibition “Amulet of the Tapir”, NANZUKA, Tokyo, 2017
©Keiichi Tanaami – Courtesy of the artist and NANZUKA
彼岸の空間と此岸の空間 Realm of the Afterlife / Realm of the Living
©Keiichi Tanaami – Courtesy of the artist and NANZUKA
三つの断片 その2 Three Fragments – Part 2
©Keiichi Tanaami – Courtesy of the artist and NANZUKA
笑う蜘蛛 The Laughing Spider
©Keiichi Tanaami – Courtesy of the artist and NANZUKA

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