Editor’s Eye

2016.08.24

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香りにこだわった究極のコーヒーを出すと噂のスターバックスに行ってきた!

香りにこだわった究極のコーヒーを出すと噂の
スターバックスに行ってきた!

スターバックス コーヒー アークヒルズ店がリニューアルオープンし、ネットでは“スゴすぎる!”“国内最強かも!”と話題になっている。以前、仕事帰りの1杯をコンセプトにした「スターバックス イブニングス」の日本1号店を取材したときに、アークヒルズ店は2号店として改装準備中だった。しかし、できあがった新店舗は予想をはるかに上回り、アルコールだけでなく、より深くコーヒーを楽しむ大人の上質な空間へと進化。なかでも、新設された「エクスペリエンス バー」では、国内初のサイフォンでいれたコーヒーが体験できるとあり、取材に出かけてみることにした。

サイフォンって何ですか?

コーヒーサイフォンとは、フラスコ内の気圧の変化を利用して、コーヒーを抽出するための器具である(@Wikipedia)。サイフォンと聞いただけではわからなかったが、あの実験器具のような風貌を見て、祖父がサイフォンでいれたコーヒーを母たちに振る舞っていた幼き日の記憶が一瞬で蘇った。現在は若者を中心にサードウェーブと呼ばれるハンド ドリップでいれるコーヒーがブームであるのに対し、サイフォンは昔ながらの喫茶店でちょっと渋めの親父がいれてくれるコーヒーのイメージ。しかしながらサイフォンは、豆のもつ味わいや香りがストレートに伝わると、コーヒー・ラヴァーがわざわざ好んで選ぶ抽出方法だという。

まずは、コーヒー選びから

香りにこだわった究極のコーヒーを出すと噂のスターバックスに行ってきた! サイフォンコーヒー 注目の「エクスペリエンス バー」と呼ばれるカウンター席に座ってみる。ここでは、コーヒーの奥深い知識や経験をもつブラックエプロンを身につけたバリスタが、希少性の高い『スターバックス リザーブ®』のコーヒーを出してくれる。早々に「酸っぱくないコーヒーが好きです!」と素人丸出しの注文をぶつけてみた。
「酸味、コクともにバランスのとれた『エクアドル ラ ペルラ チキータ』というエクアドルのコーヒーはいかがでしょうか。ほのかなスパイス感のあるフローラルの香りに、グラニースミス アップルやはちみつを思わせる風味が特徴のコーヒーです」
と、薦めてくれたのはブラックエプロンの堀坂夏穂さん。『エクアドル ラ ペルラ チキータ』は自宅の庭先でコーヒーを乾燥させるほど小さな農園で大切に栽培された、生産者の手間と情熱が加わったものだそう。

サイフォン初体験!

香りにこだわった究極のコーヒーを出すと噂のスターバックスに行ってきた!サイフォン コポコポと湧き上がるお湯を眺めていたら、堀坂さんも同じように真剣な眼差しでお湯を眺めているのに気づいた。
「サイフォンでおいしくコーヒーをいれるには、フラスコのお湯の温度が重要です。温度が低すぎると味に深みがなく酸味の質が良くありません。逆に温度が高すぎるとコーヒーの苦味や渋みの成分が多く出てしまいます」
その絶妙な調節を堀坂さんは温度計を使わず、チェーンに付く泡の量、大きさ、速さなどで判断している。サイフォンでおいしいコーヒーをいれるには、熟練の技があってこそ。

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