TOKYO REAL BEAUTY

2017.07.17

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親しいからこそ聞けない、デリケートゾーンケアの話

親しいからこそ聞けない
デリケートゾーンケアの話


仲良しの美容ライターとお茶をしていたとき、彼女がこんなことを言っていた。「雑誌やWebでセックスやデリケートゾーンケアの話を堂々とできるようになったのもここ最近だよね」と。「え? ウソでしょ?」なんて声が聞こえてきそうだけど(笑)、別に大げさに話しているわけでもなく、本当の話。

その彼女が、今度デリケートゾーンケアの特集を担当することになったという。2〜3年ほど前から美容業界の中でじわじわと、でも確実に話題になっていて、雑誌やWebでもひんぱんに特集が組まれるようになった。私もこのテーマの記事を書いたことがあったが、反響の高さに書いた本人が一番驚いたくらい(笑)。
正直、興味本位や冷やかしのたぐいだと思っていたけど、友人から「相談する人も正しい情報もない状態なんだよね。そんなときに今、まさに知りたい内容だったから重宝されたのでは?」と言われ、“確かに”と。
たとえば、デリケートゾーンに痛み、かゆみの症状があっても、多くの女性は「しばらく経ったら治るだろう」と様子をみてしまう。でも、症状が一向に改善しないと話は一転。「婦人科系の病気のサインだったら?」と不安がどんどん募って居ても立ってもいられなくなる。
「悩みが悩みだけに、学校の先生や友人はもちろん、家族(母親)にだってなかなか言い出せないんだよね」と言う友人の言葉もわからなくもない。確かに私のまわりにいる友人、知人に聞いてみると……やっぱり! いろんな話が出てきた。

「かゆみやムレなどの不快感はいつも感じている。夏はとくにそう」(35歳)
「おりものがひどいときがあって。病気になったのかと心配になったことがあった」(28歳)
「生理中はナプキンでムレるでしょ。そうするとかゆくなります」(36歳)
という意見が圧倒的に多かった。

親しいからこそ聞けない、デリケートゾーンケアの話2

個人差はあるが、初潮を迎えてから閉経までの長い間、女性は生理と付き合うことになる。生理周期が安定している人の場合は月に1度の割合になるわけだけど、その都度、不快感や憂鬱な思いをしていたら、それは本当にツラいわけで……。「実際、具体的なケアをしている?」と聞いても、
「かゆくなったらフェミニーナ軟膏を塗るくらい?」(29歳)
「かゆみや痛みがなくなるまでガマン」(30歳)
という程度。

ちなみに「その悩み、どんな症状だったの?」と聞くと、一番多かったのは“ガンジダ膣炎”だった。私もこの病気にかかったことがあったが、親にも言えず、かといってクリニックへ行く勇気もなく、一人でずっと悩んでいたという苦い思い出があったっけ。それにしても……多すぎる。私のまわりにいる女性だけで、この割合?
カンジダのほかにも、おできみたいな炎症ができたり、かゆみやにおいで悩むなど具体的な病名は無いにせよ、みんな悩みを抱えているのだ。

>>NEXT>意外と悩みの多いデリケートゾーンのケアについて

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