世界を旅し、人生を旅する

2017.12.12

Tokyo Swingin’ Life

イースター島でゲイと考える結婚。

島に点在するモアイを見てまわっていると、日本から同じチャーター便できた団体旅行の人たちとすれ違う。そのほとんどが、60代半ば〜70歳半ばのご夫婦と思われる。

平均で高さ6メートルはあるという巨大なモアイや団体のご夫婦をみながら、私はゲイ友と結婚について話をした。

長年連れ添い、共に生きていくってどういう感じなんだろう。

「結婚」というと、モアイ像が1体まるごと自分の肩に寄りかかってくるほど、どすーんと重責を感じる。一方で、他のツアーのお客さんをみていると、年をとっても、遥か遠くまで一緒に旅をして、時間を刻んでいくのも素敵に思える。

しかし、今は私自身、どうしたいのかわからない。

結婚する、しない。
相手を探す、探さない。
それよりも、次どこへ旅しようかの方が常に大きい。

病気をしたときも、こんなときに相手がいればとか、年取ったときに看取ってくれる家族がいれば……と思うらしいが、病気をしたら「いつまで生きられるかわからないから、行けるときに旅しよう」と思ってしまう。

また、旅の相手は価値観があうタビトモ(やりたいこと、金銭感覚)がいれば性別関係なく旅をするし、タイミングがあわなければ、一人旅でもいい。

そんなんだから、きっと独身で彼氏もおらず、40歳の誕生日をむかえることになったのだろう。

結婚より旅!?

それぞれ異なる顔をしたモアイ像をみながら、結婚にせよ、パートナーにせよ、色んな形があっていいのかもしれない。

それよりも、孤島であるイースター島の大自然の中で、何世紀にも渡って、ただただ寡黙に佇むモアイたちをみていると、人間の人生の時間軸というのは、なんて儚いものなんだろう、と思ってしまう。

30代の最後、遥かなる土地、イースター島へ来て感じたのは、人生は長いようで短い。やはり旅人の思考かもしれないが、旅はできるときにするということだ。

チャーター便を使うことで、行ってみたい地へは時間を大幅に短縮して来ることができたものの、私にとっては、結婚は遥か遠い道のりなのかもしれない。


●イースター島への大人のアクセス方法
通常、成田から33時間以上かかるイースター島へのアプローチだが、「エア タヒチ ヌイ」が、年に数回運行しているイースター島へのチャーター便を使うことで、成田からタヒチへ行き、そこで乗り換え、合計約17時間でイースター島へ到着できる。最短4泊6日で行くことができ、時間のない大人にも便利!
スケジュール等は「エア タヒチ ヌイ」のWEBサイトで。
http://www.airtahitinui.jp/charter_flight/

●イースター島で滞在したホテル
ハンガロアエコヴィレッジ&スパ/HANGAROA ECO VILLAGE AND SPA
自然環境に配慮した5つ星の高級ホテル。広大な敷地内には、低層の客室が点在し、全部で75室。晴れた日の夜には、部屋のバルコニーからも満天の星空を楽しめる。海沿いにあり、レストランで朝焼けや夕焼けをみながらテラスでの食事もおすすめ。
https://www.hangaroa.cl/en/

(Text & Photo:ダージリンこずえ)

ダージリンこずえ
出張、プライベートで、世界を旅する東京在住のアラフォー独身女子が、世界各地で感じ考えたことをゆるく綴る。

TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL