おひとりさま東京

2018.02.27

Vol 22.おひとりさま東京

東京で中古マンションを買うということ。 〜編集部Mの体験談〜

東京で中古マンションを買うということ。
〜編集部Mの体験談〜


昨年、引っ越しを決めた私だが、物件を探しながらの約一年間、「都心の賃貸マンションを借りるべきか? 再開発が進む地元でマンションを購入すべきか?」を悩んだ。その理由はとても単純なもので、「毎月賃料を払い続けても消化するだけで資産にならない。例えば、10万円の物件に5年住んだとしたら1200万円、10年で2400万円……、これは大きな金額だなぁ」というもの。結果的には賃貸を選んだのだけれど、今でも将来のことを考えると”マンション購入”や”資産運用”というワードが頭をよぎる。
そんな中、TOKYOWISE編集部M(30代・男性・独身)がマンションを購入したと知り、早速話を聞きに行ってみた!

マンション購入の理由とは


―マンションを購入しようと思ったきっかけは?
編集部M(以下M):まずは、自立するためです。幸運にも23区内に実家があるため、マンションを購入するまで実家を出る必要がないと考えていたのですが、30歳を超えたあたりから漠然と、「実家を出て自立しないとなあ」と思いはじめて。その時、世間では低金利とマンション価格高騰というのが話題になっていました。

―マンション購入の前に、賃貸に住んでみようとは思わなかった?
M:思わなかったですね。なぜなら、(賃貸を選んで)少し利便性を上げるために月々安くないお金を支払うくらいなら、他の有意義なことにお金を支払いたいと考えていたので。

―なるほど。実家を出るタイミングで、いきなりマンション購入!という決断はすごいし、後押しした理由が何か気になるところ。
M:理由の一つは、低金利だったからです。マンション市場が活性化すれば、売り手も多くなるので良い物件が出てきます。良い物件があれば、低金利で家を購入したほうが賃貸で借りるよりもポジティブな要素が多いと思いました。あと、資産運用も視野にいれていたので。現在は独身ですが、結婚などのターニングポイントで売買を含めて考えたいと思っています。

お金の問題と購入までの道のり


TOKYOWISE編集長曰く、「低金利というのは大きなポイント」だと。続けて、「住宅ローンを組んでマンション購入をするとなれば、はじめは金利を払い続けることになり兼ねないので、頭金やまとめて支払える時に元金を減らすことを心がけるのが大事。以前は、ボーナス払いというのが当たり前にあったけれど、今はボーナスを毎回必ずもらえる保証もない時代だから、その点も考慮した返済計画を立てるべき」と言及。ちなみに、編集部Mは初期費用として数百万円を用意した上で35年のローンを組んだそう。

―ローンは大手銀行で組んだの?
M:僕はインターネット系の銀行で組みました。なので、ほとんどの作業を自分で進めなくてはいけなくて大変でした。審査も時間を要すため、資料を送ってから審査が通るまで胃がキリキリしたのを覚えています(苦笑)。大きな金額なので、最終的な返済額よりも見通しをもったプランニングができる低金利の長期固定で借り入れをしました。

オンラインでの相談・手続きができるとあってインターネットバンキングの利用者数が増える中、編集部Mのように、最長35年の全期間固定金利の住宅ローン<フラット35>*を申し込む人も少なくない様子。



編集部Mが購入した物件は、中野区にある3000万円台の中古マンション。最寄り駅から徒歩数分、築10年、1LDK(約45平米)だ。 「築10年っていうのはポイントが高いよね。築年数が古いと将来的に売れないこともあるし、修繕費が高額になるから。あと、電車移動や買い物の利便性を考えると立地的にも良いと思うな」と編集長。そういえば、不動産業に携わる知人も、「資産価値を保てる物件の条件はいくつかあるけれど、人気の高いエリア、築浅、劣化しにくいなどが重要視される 」と言っていたな。



―購入までには、あれこれ悩みもあったのでは?
M:ありました。まず悩んだのは、住む街の理想と現実の線引きでしょうか。「住むなら目白や雑司が谷!」と以前は思っていましたが、予算と物件の条件が合わず、エリアや条件を変えて物件探しを再スタートすることに。その後、条件に合った良い物件が見つかったのですが、目に見えないライバルに先を越される前に購入の意思表明をしなくてはいけないとか、契約の決断を迫られるスピードは想像以上に早かった です。購入した物件は、二度内見に行きましたが、二度目には売り手に購入意思を表明するための書類にサインをしていました。

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