モンステラ・マニアによる 熱帯温室マニア

2019.04.08

モンステラ・マニアによる 熱帯温室マニア

ガラスに閉じ込められた【夢の国】
ー夢の島熱帯植物館ー

世界で注目高まる植物園の温室

シャネルの2018春夏プレタポルテコレクション。鉄とガラスに覆われた会場、グランパレに現れたのは、深い森と大きな岩肌、そして大迫力の滝だった。パリのど真ん中につくられた、ガラスに囲まれた大自然。その中を最新のファッションをまとって次々と歩いて行くモデル達。不思議な雰囲気に包まれた。
クリスチャン・ルブタンの2019-2020秋冬コレクション。こちらは世界最古の植物園の1つ、パリ植物園温室のジャングルに、靴やバッグをちりばめたインスタレーション形式のショーがおこなわれた。
都会の真ん中に切り取られた大自然。ガラスの建物に詰め込まれた植物のジャングルには不思議な魅力があり、古くは19世紀にプラントハンター達が世界中から集めた珍しい植物の植えられている温室を持つことが、上流階級の人たちにとってのステータスだった。その温室に、今また注目が集まりつつある。

熱帯温室マニアレポート、最初の訪問は日本を代表する東京の熱帯温室、「夢の島熱帯植物館」だ。

誰が名づけたのか夢の島。戦前から埋め立てが始まり、戦後の一時期につくられた夢の島海水浴場から、夢の島と呼ばれるようになったらしい。高度成長期にはゴミ処分場となり、その名前とのギャップで全国的に有名になったとも言える。
1978年に整備され、公園となったこの場所は、2020年東京オリンピックの会場として現在全面改修工事中のホットスポットでもある。その中にある夢の島熱帯植物館はバブル真っ最中の1988年に開園した東京都の施設だ。
急ピッチで進められているオリンピック関連工事のフェンスに取り囲まれた通路を進むと、ガラスの球体が連なった特徴的なデザインの温室が見えて来る。



 エントランスから中に入ると、入り口からトロピカルな植物やオブジェがお出迎え。一気に熱帯ムードへ。通路からちらりと見える温室を横目で見ながら進んでいくと、いよいよ温室への入り口だ。

NEXT>>早速、温室の中へ

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