モンステラ・マニアによる 熱帯温室マニア

2019.06.07

モンステラ・マニアによる 熱帯温室マニア

夢の島熱帯植物館 夜間開館編
 〜夢の島ジュラシックパーク?!〜

今年の4月、フランスの心の拠り所とも言われる、ノートルダム大聖堂の火災が世界中に中継され、多くの人が衝撃を受けた。LVMHグループなどが、すぐさまとてつもない額の寄付を申し出たものの、フランス国内では所得格差が表面化し低所得者への支援運動が盛んになっていることから、支援者や一般庶民などの猛反発を受けているらしい。
そんな中、マクロン大統領は2024年のパリオリンピックまでに修復したいと発表し、世界中から再建案を公募することとなった。
早速パリのとあるデザイン事務所が発表したデザイン案が、なんと屋根の形は以前のままに、屋根裏部分を丸ごとガラス張りの温室にしてしまうという”温室案”を提出。尖塔部分には養蜂設備と展望台をつけるという案だ。もちろん賛否あるであろうし、これからもっと様々なアイデアが集まるであろうが、やはり世界では今、「温室」、「植物」が重要なキーワードであるのは間違いない!(追加された新たな案もまた屋根が温室になっているデザイン。もはやブーム到来か?)

ということで、モンステラマニアによる温室マニアは、前回に引き続き夢の島熱帯植物館。なんと「夜の熱帯植物温室」夜間開館の潜入レポートだ。スチャダラパーの「あんた誰?」という曲にも「顔が夢の島」とあるように(本当の意味はよくわからないが…)、昭和の時代、ゴミ捨て場でありながら“夢の島”という名前というギャップで有名だった場所に、バブル時代にできた“夢の島熱帯植物館”は、まさに熱帯の非日常空間「夢の島」であった。その東京を代表する熱帯植物温室の「夜のジャングル」を体験できるという、なんとも刺激的な企画。年に2回しか開催されない貴重なイベントへ、今回はN編集長と編集スタッフNも興味津々で参加。早速夜のジャングルに潜り込もう。(前回昼間に訪れた記事をご覧になっていない方は、是非こちらを先にお読みいただきたい)



ライトの光で木々が妖艶に浮かび上がる
“夜の夢の島”へ

新木場駅からシャトルバスも走っていて、アクセスも安心。エントランスに到着すると、怪しげにの温室ドームが光っており、興奮が高まる。


エントランスを入ってすぐにあるインスタレーション。真っ青ライトアップされた不思議な空間に、植物園自慢の美しい花、ヒスイカズラの水中花が怪しく照らしだされている。


ドームに入ると、かなり暗い入り口からライトアップされたジャングルが見えてくる。年に2回しか開催されない人気企画で、子ども連れやカップルなど、予想以上に人が多い。


見上げると、先日昼に訪れたときにも咲いていたブーゲンビリア。しかし先日のトロピカルムードとは何か違う。背の高いヘゴの木の葉がライトに照らされ、まさしくこれはジュラシックパークの世界だ。いまにも茂みから恐竜が現れそう。ちょっとこわごわと歩いている子どももいるほど。


モンステラの滝は、夜間開館では水が止められ、モンステラの気根のカーテンが益々目立つ。滝上で演奏会などが模様されることもあるそう。


水辺はライトアップされると昼よりもずっと美しい。いよいよジャングルに分け入っていく。

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