『高畑勲展 —日本のアニメーションを作った男。』
2025/06/27(金) 〜 2025/09/15(月・祝)

「火垂るの墓」や「アルプスの少女ハイジ」など、時代を超えて愛され続ける名作を世に送り出したアニメーション監督・高畑勲。その創作の軌跡を辿る展覧会が、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催中。
展示は、絵コンテや資料の量に圧倒されるだけでなく、「どうして高畑作品はあんなにもリアルなのか?」という問いにじっくり答えてくれる構成。細部までこだわった感情の表現や演出術が、静かに、でもしっかりと胸を打つ。
麻布台ヒルズ内では、フォトスポットや「ハイジのブランコカフェ」などの関連企画も展開中。会場を出てからも余韻が楽しめるのは、街全体で展覧会を盛り上げている麻布台ヒルズならでは。
会期:開催中〜9月15日(月・祝)
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
時間:10:00〜20:00(火曜・日曜は〜17:00)
料金:大人2,000円、学生1,700円、小中学生1,400円
公式サイト:https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/isaotakahata-ex/
『SUMMER VACATION 2025 “WAVES” @ 代官山T-SITE』
2025年7月11日(金)~8月31日(日)

代官山T-SITEにて、夏季フェア「SUMMER VACATION 2025 “WAVES”」がスタート。会期は7月11日から8月31日まで。
本フェアは、“波(WAVES)”をテーマに、館内全体を通じて季節の感性や揺らぎを視覚的・空間的に表現する企画。グラフィックデザイナー・大原大次郎が手がけるビジュアル演出のもと、書店を中心にショップやギャラリースペースを横断する形式で展開されている。
期間中は、雑貨や食、アートなどを切り口にした複数のポップアップ企画や展示、ナイトイベントなども開催。夏の代官山らしい、静かで洗練された季節の演出を楽しむことができる。
会期:2025年7月11日(金)~8月31日(日)
会場:代官山T-SITE
時間:9:00〜22:00(各店舗により異なる)
URL:https://store.tsite.jp/daikanyama/event/t-site/47989-1351160619.html?_ga=2.213053524.151311891.1752200595-976239499.1748409631
<今週末観たい映画情報>
『黒川の女たち』
2025年7月12日(土)より
満洲国の崩壊とともに封じられてきた戦時下の“沈黙”に光を当てるドキュメンタリー『黒川の女たち』が、7月12日より公開される。
舞台は80年前、戦時体制の国策として実施された満蒙開拓。岐阜県から渡った黒川開拓団の人々は、敗戦間近の混乱の中、ソ連軍の侵攻によって極限状態に追い込まれる。逃げ場を失い、生き延びるためにソ連軍に助けを求めた彼女たちが直面したのは、“接待”と称した性の提供だった。
帰国後、女性たちを待っていたのはねぎらいではなく、差別と偏見。語れば非難され、沈黙すれば記憶から消される。過去の加害と被害の構造が交錯する中、当事者たちは声をあげ、歴史として刻むために行動を起こしていく。
監督はジャーナリスト出身の松原文枝。語りを大竹しのぶが務め、証言と映像によって、時代に埋もれてきた史実を丁寧にすくい上げる。
2025年製作/99分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2025年7月12日
公式サイト:https://kurokawa-onnatachi.jp