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Cinema Picks

Cinema Picks 2025年12月公開映画から選ぶ、観逃せない5本

街がイルミネーションに包まれる12月。慌ただしい日々の合間に、映画館でひとときの非日常を。
一年の締めくくりにぴったりの、とっておきの作品をPick Upした。

『殺し屋のプロット』

劇場公開日:2025年12月5日

マイケル・キートンが監督・主演・製作を兼ね、記憶を失いつつある老ヒットマンの最期の闘いを描く犯罪ノワール。
かつて軍の偵察部隊に所属し、2つの博士号を持つ知性派の殺し屋ジョン・ノックス。記憶を蝕む病に侵され、残された時間がわずかだと知った彼は、裏稼業に終止符を打とうとする。だがその矢先、絶縁していた息子マイルズが現れ、自らの罪を告白。父として、そして殺し屋として、ノックスは人生最後の“完全犯罪”に挑むことを決意する。
共演にアル・パチーノ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・マースデン。衰えゆく記憶の中で“家族”と“贖罪”を見つめる、静かに燃えるノワール・ドラマ。

2023年製作/115分/G/アメリカ
原題または英題:Knox Goes Away
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2025年12月5日
公式サイト:https://kga-movie.jp

『ペリリュー 楽園のゲルニカ』

劇場公開日:2025年12月5日

戦争の狂気と人間の尊厳を真正面から描き、第46回日本漫画家協会賞を受賞した武田一義の傑作「ペリリュー 楽園のゲルニカ」が、圧巻のアニメーションとして蘇る。舞台は太平洋戦争末期、南洋の美しい島ペリリュー。亡くなった仲間の最期を“美談”として記録する「功績係」を任された若き日本兵・田丸(板垣李光人)は、極限の飢えと恐怖の中で“正しさ”を見失いながらも、生きる意味を模索していく。彼を支えるのは、頼れる上等兵・吉敷(中村倫也)。
監督は久慈悟郎、脚本は原作者・武田一義と西村ジュンジが手がけ、シンエイ動画と冨嶽が制作を担当。南国の光と戦場の闇が交錯する、痛切な“戦争の記録”がここに刻まれる。

2025年製作/106分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2025年12月5日
公式サイト:https://peleliu-movie.jp

『エディントンへようこそ』

劇場公開日:2025年12月12日

「ミッドサマー」のアリ・アスター監督が再びホアキン・フェニックスとタッグを組み、コロナ禍の閉塞した町で巻き起こる“分断”の狂気を描くスリラー。
2020年、ロックダウン下のアメリカ・ニューメキシコ州エディントン。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、町の再建を掲げる市長テッド(ペドロ・パスカル)と対立し、思いがけず市長選に立候補する。小さな町の選挙は瞬く間にSNS上で炎上し、フェイクニュースと憎悪の連鎖が現実を飲み込んでいく。一方、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、カルト教祖ヴァーノン(オースティン・バトラー)の陰謀論に心を奪われ、家庭も崩壊の危機に――。
現代社会の分断と狂気をえぐり出す、アリ・アスター渾身の衝撃作。第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2025年製作/148分/PG12/アメリカ
原題または英題:Eddington
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2025年12月12日
公式サイト:https://a24jp.com/films/eddington/

『小川のほとりで』

劇場公開日:2025年12月13日

韓国の名匠ホン・サンスが、ソウルの女子大学を舞台に繊細な恋愛模様と日常の機微を描く最新作。演劇祭を目前に控え、講師のジョニム(キム・ミニ)は校内のスキャンダルで中止の危機に陥った舞台を立て直すため、俳優であり演出家でもある叔父シオン(クォン・ヘヒョ)を招く。リハーサルが進むにつれ、学生たちの恋の余波や教師たちの微妙な感情が交錯し、10日間のあいだに小さな波紋が広がっていく。
ジョニム役のキム・ミニは本作でロカルノ国際映画祭・最優秀演技賞を受賞。ホン・サンス監督30周年記念企画「月刊ホン・サンス」第2弾として公開される本作は、穏やかな会話と静かな視線の中に、恋と人生のゆらめきを描き出す。

2024年製作/111分/G/韓国
原題または英題:By the Stream
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2025年12月13日
公式サイト:https://mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/

『翔んだタックル大旋風』

劇場公開日:2025年12月26日

自主制作作『野球どアホウ未亡人』で注目を集めた小野峻志監督が放つ、初の商業作品は、スポ根×ラブコメ×ホラーが融合した異色作。舞台は日ノ丸大学アメフト部。憧れの先輩を追ってマネージャーになった秋子だが、危険プレイの連続でチームは出場停止に。さらに先輩・吉岡の死を知らされ、彼女は選手としてグラウンドに立つことを決意する。しかしその裏では、血塗られた“殺人タックル”事件が動き出していた――。

2025年製作/74分/G/日本
配給:ユナイテッドエンタテインメント
劇場公開日:2025年12月26日
公式サイト:https://tackle.united-ent.com

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