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2016.02.26

vol.9 TOKYO NUDE
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2.タレントブランド 勝ち組負け組


モデル梨花が手掛ける「MAISON DE REEFUR(メゾンドリーファー)」だ。デビューから3年、昨年リニューアルしてお値段も大人プライスになった気がするが依然長蛇の列を作る人気っぷり。1人息子の教育のため、昨年には母子ハワイ生活していた彼女のスタイリッシュなインスタも見逃せない。

2012年辺見えみりが梨花の店の目の前に「Plage(プラージュ)」をオープンして話題になったが、店はいつも閑散としている。ブランドコンセプトが「モダンなPARISに住みながら、生まれ育ったLAの高い空と青い海を想う29歳の女性が、断捨離で自分に必要な物が見えてきた〜」とホントに意味不明。シンプルで堅実的だが地味コンサバな印象でちょっぴりおばさん臭が見え隠れ。結果梨花ショップに大行列、えみりショップはひっそり…さて、その差は。梨花の勝因はそのセンスだ。モデルならではのセルフプロデュース力、様々なファッションを見て来た勘の良さ、漂うお洒落感が際立っている。モード感の取り入れ方が抜群なのだ。それに対してえみりはやはり芸能人。37才になってもアイドル感が抜けず個人ブログの写真の撮り方にもこだわりがない…というか、すこぶるダサい。良く言えば真似しやすく、庶民でも失敗なく着こなせる良妻賢母のブランドだ。

大失敗といえば、佐々木希の「Cotton Cloud(コットンクラウド)」、紗栄子の「Pepii.Kitty(ペピィ・キティ)」も営業不振ですぐに閉店。元AKB篠田麻里子がプロデュースした「ricori(リコリ)」もあっという間に全店閉店となった。全てがデザイン自体もダサかったとネットで叩かれている。名前だけを借りてブランドを立ち上げても、本人にセンスがなければ全く意味がない。タレントは、私服や自宅インテリア、食べているもの、ブログなど総合的に調査して本当にセンスがあるのかを見極めてから起用するべし。

3.その他ドメスチック、セレクトショップ


イケテル大人の東京ブランドは已然として「HYKE(ハイク)」、「sacai(サカイ)」。次点では「mame(マメ)」らしい。セレクトショップはどうか?オリジナル商品が増えて飽きた感じはするが、まだまだロンハーマンは健在。イメージの良さは断トツだ。同じくL.A発のセレクトショップ、フレッドシーガルがオープンしたがなぜか話題性もなく芳しくない。メンズとレディスが別棟に分かれていることや、日本オリジナルの商品構成とVMDのイマイチ加減が原因か。スタッフにお洒落感がないところも致命傷。
地方では「WEGO(ウィゴー)」 と「INGNI(イング)」が売れ売れだとか。ファッション業界人も実はGU好きが多かったりするし、ZARAを上手に取り入れるのがお洒落だとか言われている。

2016年申年。騒ぐ年になるという格言どおり、東京ブランドも群雄割拠となっていくか?どんな時にも当たりブランドだけを着て運気を上げたいものだ。

(Text : Romi Zeuik)
(Illustration:sho miyata)

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