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今週末東京で何する?THINKS TO DO THIS WEEKEND IN TOKYO 2025/12/13-14

『IKUMI KAKIHARA 新作個展「A CAT HAS NINE LIVES」』

2025年12月11日(木)〜21日(日)

“手の反復”という行為を通じて、ペインティング、刺し子、立体作品など多層的な表現を紡ぎ出すアーティスト・IKUMI KAKIHARAによる新作個展〈A CAT HAS NINE LIVES〉が、2025年12月11日(木)から12月21日(日)まで、東京・南青山のColony Minami Aoyamaで開催される。

本展では、作家の象徴的なモチーフである“LOVE YOU”を軸に、「何度でも立ち上がる生命の強さ」をテーマとした新作シリーズを発表。タイトルに掲げられた「A CAT HAS NINE LIVES(猫には九つの命がある)」は、“倒れても立ち上がる”という生命のしなやかさと再生を象徴することわざであり、KAKIHARAの作品世界そのものを映し出している。

繰り返し描かれる“LOVE YOU”の文字や、赤い十字のモチーフ。それらは、感情や祈りを何度も呼吸するように留める行為でもある。書くこと、描くこと、刺すこと──その“手のリズム”から生まれる祈りのようなエネルギーが、静かな強さとして画面全体に息づく。

展示では、過去最大サイズとなる大型ペインティングを中心に、刺し子や立体作品など、反復のレイヤーによって構築された9つの新作を発表。近づけば微細な線や文字が震えるように呼吸し、遠くから見れば圧倒的な“生命の気配”が立ち上がる構成となっている。

IKUMI KAKIHARAの作品は、傷つきながらもなお生きること、そして再び立ち上がること──その「回復の美」をやさしくも力強く描き出す。
静けさの中に息づく強い意志と祈りを、ぜひ会場で体感してほしい。

<開催概要>
会期:2025年12月11日(木)〜12月21日(日)
*12月15日(月)休廊
会場:Colony Minami Aoyama
東京都港区南青山6-3-7-1F
営業時間:11:00–18:00 (展覧会初日12月11日(木)のみ14:00開廊-17:00閉廊)
*アーティスト在廊日は20:00まで
アーティスト在廊予定
12月11日(木)、16日(火)、17(水)、18日(木)、21日(日)
在廊時間:15:00-20:00
入場:無料

釘町 彰 個展「Absentia – 不在の風景 – 」

025年12月13日(土)~2026年1月17日(土)

「風景」という主題を一貫して探求し、日本画材を用いて人間と世界の関係を問い続けてきた美術家・釘町彰(くぎまち・あきら)。本展では、長年にわたる表現の軌跡をたどるべく、代表作から最新作までを網羅的に紹介する。

釘町の制作は、和紙に幾層にも墨を重ね、その上に膠で溶いた胡粉を薄く塗り重ねるところから始まる。その工程は、まるで虚空の闇から光が静かに立ち上がってくるような祈りのようなプロセスだ。さらに、揉み紙によって生まれる皺の表情を、彼は偶然の産物としてではなく、抽象的な「宙」や、古代の洞窟壁画をなぞるような「記憶の地層」として捉える。

その画面に現れるのは、荒涼とした雪山や断崖、霞に包まれた無人の風景──しかしそこに人の姿はない。にもかかわらず、見る者はその「不在」の奥に、確かに脈打つ“在るもの”の気配を感じ取ることになる。

釘町彰の風景は、単なる自然の描写ではない。
それは、生と死のあわい、時間と物質、存在と虚無の狭間を往還する“精神の風景”である。

<開催概要>
開催期間:2025年12月13日(土)~2026年1月17日(土)
*2025年12月27日(土)~2026年1月5日(月)は冬季休廊
場所:YUKIKOMIZUTANI
住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 1F 
開廊時間:火曜~金曜 12時~18時
日曜、月曜、祝日休廊
関連イベント:山本貴光(文筆家/ゲーム作家) × 釘町彰(美術家) クロストーク
2025年12月13日(土) 15:00~16:00 (申込制)
オープニングレセプション:16:00~18:00

<今週末観たい映画情報>

『小川のほとりで』

劇場公開日:2025年12月13日

韓国の名匠ホン・サンスが、ソウルの女子大学を舞台に繊細な恋愛模様と日常の機微を描く最新作。演劇祭を目前に控え、講師のジョニム(キム・ミニ)は校内のスキャンダルで中止の危機に陥った舞台を立て直すため、俳優であり演出家でもある叔父シオン(クォン・ヘヒョ)を招く。リハーサルが進むにつれ、学生たちの恋の余波や教師たちの微妙な感情が交錯し、10日間のあいだに小さな波紋が広がっていく。
ジョニム役のキム・ミニは本作でロカルノ国際映画祭・最優秀演技賞を受賞。ホン・サンス監督30周年記念企画「月刊ホン・サンス」第2弾として公開される本作は、穏やかな会話と静かな視線の中に、恋と人生のゆらめきを描き出す。

2024年製作/111分/G/韓国
原題または英題:By the Stream
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2025年12月13日
公式サイト:https://mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/

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